研究概要 |
平成16年度(2年目最終年度)は、以下の(1)〜(3)の研究を行った。 (1)Educational Administration Quarterly, Educational Evaluation and Policy Analysis等の雑誌、Second International Handbook of Educational Leadership and Administration等の文献を中心に文献研究を進め、特にアメリカにおけるスクール=リストラクチャリングの改革の流れとともに、「教授-学習(teaching and learning)」「学校組織(school organization)」「外部環境(environment)」の関係を相互にオルタナティブ(alternative)に捉える「学校組織デザイン(Organizational design of school)」として理論的・系譜的に明らかにした。 (2)研究文献データをリストアップした(80年代以降のアメリカ学校組織論を中心に文献データベースの作成)。 (3)学校組織の診断・評価のためのデータベース・モデルの構築をおこなった。そのために限定的に山形県内小中学校のデータを収集した。これによって学校の自己点検・自己評価に関して「学校組織(school organization)」におけるオルタナティヴとしての視点をモデル化した。 以上の結果から、学校組織デザインのモデルを構築した。分析としては、学校の規模や、成員の構成、教育課題等に関して、限定的に学校の自己点検・自己評価の側面を取り扱うなかで、個々の学校の特質をデータベースとして蓄積できるモデルを検討した。
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