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2003 年度 実績報告書

少人数学級が児童・保護者・学校組織にもたらす教育効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730349
研究機関埼玉大学

研究代表者

根津 朋実  埼玉大学, 教育学部, 講師 (50344958)

キーワード少人数学級 / 埼玉県志木市 / フィールドワーク / 学級観察 / 教育委員会 / 少人数指導 / 小学校低学年 / アクション・リサーチ
研究概要

本年度研究を遂行した結果、以下の知見を得ることができた。
1.少人数学級・少人数指導に関わる「クラスサイズ研究」に関する文献を収集し、そのうち近年の国内の実証的な研究について,レヴューを行った。その結果、先行研究は、二次的な資料の再分析、および大規模質問紙調査が多く、対照的に近年は教室の中に入り込んで実態を追うスタイルの研究に乏しいことが明らかとなった。また、学習集団および生活集団としての「学級」概念が混用されており、区別が必要であることも確認した。
2.校長および教育委員会関係者からの聴きとり調査、また各種機関による報道資料等を併用し分析したところ、志木市の実践が理論的には「学校に基礎を置くカリキュラム開発」(School-Based Curriculum Development)のひとつと考えられることが明らかとなった.具体的には、県教育委員会との交渉を経た権限移譲手続き、ならびに、校長による自律的な学校経営(人事配置等)への動きをあげることができる。
3.2003年9月以降、月に3〜4回のペースで、小学校低学年に対し25人程度学級を実施している埼玉県志木市の一小学校に、観察調査に出かけることが可能となった。この結果、志木市の実践は学習集団よりも生活集団としての学級に重きを置き、発達段階にあわせたクラスサイズを構想しつつあることが判明した。今後も継続的に調査を実行し、さらにデータを収集して、児童・保護者・教員組織の実態に接近する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 根津 朋実: "クラスサイズ研究の動向とその課題 -実証的研究を中心に-"教育臨床研究(埼玉大学教育学部学校教育(教育臨床)講座編). 創刊号. 53-64 (2003)

  • [文献書誌] 根津 朋実: "「少人数学級」の成立 -埼玉県志木市を事例として-"筑波教育学研究(筑波大学教育学会). 第2号(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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