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2004 年度 実績報告書

近世日本における教育による身分移動に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730358
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

梶井 一暁  鳴門教育大学, 学校教育学部, 講師 (60342094)

キーワード教育史 / 近世日本 / 身分移動 / 僧侶
研究概要

強固な身分制社会であったといわれる近世にあって,教育による身分移動のもっとも顕著な例は,世襲を原理としない僧侶社会への登竜門たる僧侶教育機関への修学を通じてみられると考えている。
この観点のもと,本年度の主な作業として,農家や商家の出身の修学僧に関する資料調査を行った。瀬戸内地域,尾張地域などで資料調査を進め,とくに修学僧の書簡や日記などを収集した。これらは等身大の個人をリアルに描くにあたり,きわめて重要な資料である。しかし,これらの資料は私的性格の強いものであるため,公的機関に所蔵されることは稀である。地域の寺院や農家を個々に訪ね,資料発掘につとめるしかない。重ねて足を運び,資料収集を進めた。調査できた資料は,なかに私的資料を含むため,人権上の理由から,所蔵者の資料提供の許可が制限されることもあった。所蔵者の了解を得て閲覧できた資料はデジタルカメラで撮影し,コンピューターで整理・保存した。
また,上述の資料収集にもとづく,近世日本における僧侶教育機関をチャンネルとした庶民の身分移動についての考察の一部は,日英比較史研究会(於北海道大学)において「近世日本僧侶教育史研究の試み」と題して報告した。
次年度は,基本的作業としての資料調査を継続するとともに,考察の結果を学会や研究会で報告する機会をもつように図ると同時に,成果のとりまとめの年度であるから,報告書を作成する。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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