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2003 年度 実績報告書

ドラッグ経験者のライフヒストリーからみた薬物乱用防止教育の課題に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15730379
研究機関愛媛大学

研究代表者

白松 賢  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10299331)

キーワードドラッグ / マジックマッシュルーム / フィールドワーク / 薬物乱用防止教育
研究概要

本年は、研究課題(平成15〜17年度にわたる3年計画)の1年目にあたり、主として計画の(1)ドラッグ経験者のインタビュー調査及びライフヒストリー分析と(2)薬物乱用防止教育の実践分析を行った。まず(1)について、脱法ドラッグを使用したメンバーへのフィールドワークを行い、「ドラッグ」をめぐる公共の文化(言説やその言語的資源によって構築されるイメージ)が、それぞれメンバーの独自の伝承(フォークロア)と結びついて「ローカルな文化」を形成する過程を記述=解釈した。その成果は、『教育社会学研究』(第74集、2004年刊行予定)に掲載が決定された「マジックマッシュルームとは何か-公共の言説とせめぎあう使用者の経験」において詳細に報告を行っている。さらにオーストラリア(サーファーズパラダイス)において、海外のドラッグカルチャーに触れた若者たちのインタビューを行い、詳細なデータを分析し、検討してきた(次年も継続調査及び分析)。また(2)薬物乱用防止教育の実践分析については、愛媛県内の小・中・高校において薬物乱用防止教育の実践を参与観察し、現在の薬物乱用防止教育の課題や問題について、分析を行った。また実際に課題を明らかにするだけでなく、自ら小学校や中学校で実践を行い、薬物乱用防止プログラムを実践的に構築してきた。その成果は、平成15年度愛媛県薬物乱用防止推進委員会にて、報告を行った。これをもとに現在論文にまとめ、報告予定である。また「ドラッグ経験者」の比較対照群として、カスタム・カー・チームのフィールドワークを行った。独自の車の世界に関する了解の世界を形成している若者たちの日常生活を分析・記述した。ドラッグ経験者の生活世界との比較を行っており、今後、平成16〜17年度にかけて、詳細な分析を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 白松 賢: "マジックマッシュルームとは何か"教育社会学研究. 74. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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