研究概要 |
2004年の3月に、インドネシアのバリ州ウブドゥ郡を中心に、フィールドワークを行った。インドネシアにおける学校と地域共同体の協働関係に関する調査を行った。主に、インドネシア芸術大学(ISI,Denpasar)、教員養成大学(IKIP)、美術高校ウブドゥ校(SMU,Ubud)で調査を行った。共同研究者であるイ・ワヤン・カルジャ氏(I Wayan Karja)は、インドネシア芸術大学の美術学部長であると同時に、教員養成大学で非常勤の講師をし、かつては美術高校ウブドゥ校の教員も勤めていた。この三つの学校と地域の関係性に関する調査を行った。 その結果、フィールドノーツ3冊、ビデオテープ5本、写真約1500枚、音声データ、書籍やカタログ約30冊などのデータを収集した。現在、インドネシア語で収集されたこれらのデータを整理し、翻訳し、理論的検討を行っている。 2004年の11月と2月には、学校と地域の関係性を比較調査するために、韓国における調査を行った。韓国のプルム学校における実践は、地域へと広がっている。例えば、合鴨農法、有機畜産、生活共同組合、信用組合などは、学校から始まり、地域へと根づいた事例である。現在、プルム学校とインドネシアの学校の交流の可能性も模索されている。 これらインドネシアと韓国の調査をもとに、『教育』と『日韓教育フォーラム』への原稿執筆を行った。
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