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2004 年度 実績報告書

音楽的イメージの育成プログラムと評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15730390
研究機関静岡大学

研究代表者

山下 薫子 (坂田 薫子)  静岡大学, 教育学部, 助教授 (90283324)

キーワード音楽 / イメージ / 育成プログラム / 評価システム / ピアノ指導法 / 教科教育
研究概要

本研究は,音楽的イメージの育成プログラムと評価システムを開発し,3年間かけてその有効性を検証しようとするものである。本年度は,その2年目にあたる。
昨年度までの間に,音楽的イメージの働きとその形成過程が,共振,知覚,楽曲の生成構造等との関わりから明らかになっている。また,その評価システムとして,(1)沈黙の活用,(2)ボディ・パーカッションとヴォイス・パーカッション,(3)即興演奏,(4)題名付け,という4つの柱を提案した。これらの理論的枠組みに基づき,音楽指導の実践に携わる研究協力者と共同で,その有効性を検証しながら,育成プログラムを開発することが,平成16年度の課題であった。
継続的な指導実践を通して,以下の3点について,具体的事例を収集することができた。
1.演奏活動においては,楽器操作と知覚に先立って,緊張-弛緩の関係が想起されなければ,音楽的イメージは有効に作用しない。
2.音楽的イメージが構造化されていく過程においては,前段階までに形成された運動プログラムがいったん分解され,再構成される。
3.グループ活動においては,正確な拍の保持にかかわる能力と動きをイメージする能力との間に,正の相関関係がある。
これらの事例に基づく育成プログラムについて,本年7月に開催される《The 5th Asia-Pacific Symposium on Music Education Research》で論文発表を行うことが決定している。
あわせて,上述の成果報告を英文にて作成した。音楽的イメージを主たる研究テーマとしているイギリスの音楽心理学者に協力を仰ぎ,国際比較研究への発展可能性を模索中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A Theoretical Framework for Evaluating Musical Imagery2005

    • 著者名/発表者名
      Kaoruko Yamashita
    • 雑誌名

      静岡大学教育学部研究報告(教科教育学篇) 第36号

      ページ: 243-252

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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