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2005 年度 実績報告書

音楽的イメージの育成プログラムと評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15730390
研究機関静岡大学

研究代表者

山下 薫子 (坂田 薫子)  静岡大学, 教育学部, 助教授 (90283324)

キーワード音楽 / イメージ / 育成プログラム / 評価システム
研究概要

最終年度にあたる平成17年度は,前年度までの研究成果を国内外の学会等において発表すること,および育成プログラムと評価システムを,学校現場の教育実践において試行していただくこと,の2点を中心に,研究活動を行った。
まず,7月にワシントン大学で開催された《The 5^<th> Asia-Pacific Symposium on Music Education Research》では,日本人のピアノ学習者を対象とした指導事例に基づいて,音楽的イメージがどのように獲得されていくのか,そのプロセスについて報告を行った。また,11月には《日本ダルクローズ音楽教育学会 第5回研究大会》において,大学生を対象としたハンド・クラッピングの実験とその結果について発表した。このほか,音楽童話を用いて育成プログラムと評価システムについての具体的な提案を行っている。さらに,高等学校教諭の協力を得て,世界の「声の技芸」を介した音楽的イメージがどのように形成されるのか,その実際について報告した。
3年間にわたる本研究の成果は,次の4点に集約される,(1)「音楽的イメージ」にかかわる内容を整理し,その本質と形成過程に関する理論的枠組みを提出することができたこと,(2)「音楽的イメージの育成プログラム」を開発し,ピアノ学習者を対象としてその有効性を確認したこと,(3)ハンド・クラッピングという単純な音楽活動から,音楽的イメージと知覚の働きを知ることができるということ,また「学習者のつまずき」の場面を拾い上げることが,その発達過程を明らかにする上で有効な方法であるということを提案したこと,(4)評定尺度を用いた「音楽的イメージの評価システム」を開発し,高等学校においてその有効性を確認したこと。これらの概要と今後の課題を1冊の報告書にまとめ,この間に発表された5本の論文を再録した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 音楽的イメージの育成プログラム--朗読とピアノのための音楽童話《こいぬのうんち》を教材として--2006

    • 著者名/発表者名
      山下 薫子
    • 雑誌名

      静岡大学教育学部研究報告(教科教育学篇) 第37号

      ページ: 89-98

  • [雑誌論文] 声の技芸を介した音楽的イメージの形成--高等学校における実践に基づいて--2006

    • 著者名/発表者名
      山下 薫子ほか 計2名
    • 雑誌名

      静岡大学教育学部教育実践総合センター紀要 No.12

      ページ: 73-85

  • [雑誌論文] A Case Study on the Formative Process of Musical Imagery.2005

    • 著者名/発表者名
      山下 薫子
    • 雑誌名

      The 5^<th> Asia-Pacific Symposium on Music Education Research Proceedings (CD ROM)

  • [図書] 『音楽教育史論叢』第I巻 音楽の思想と教育2006

    • 著者名/発表者名
      山下薫子ほか 計17名
    • 総ページ数
      321
    • 出版者
      東京:開成出版
  • [図書] ダルクローズ・アプローチによる子どものための音楽授業2006

    • 著者名/発表者名
      山下薫子ほか計3名訳
    • 総ページ数
      321
    • 出版者
      岡山:ふくろう出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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