研究概要 |
本年度は,小学校,中学校を中心とした英語関連授業の記録を行い,来年度からの情報公開のための資料を収集した。また,英語教育研究関連の学会,授業研究に関する学会,コンピュータを使った英語教育に関する学会,質的心理学研究に関する学会に参加して,授業の共有方法および教材・教具のデジタル化についての知見をえることができた。記録した授業については,許可の許す範囲でのウェブ上での公開を予定している.また,実際に教師や教育実習生のための教材や授業方法の共有の場としてのウェブサイト構築のために,利用可能な教材のデジタル化を行い,教師の情報交換サイトの作成の準備を行った。 学会発表等としては,鳴門教育大学言語系(英語)教育講座主催の公開シンポジウムで「韓国小学校英語教育の現状と課題」におけるコーディネータとして韓国の小学校英語実践者との意見公開を行い,第10回山口大学英語教育研究会では,「小学校の英語教育における現状と問題点」についてシンポジストをつとめた。また,第16回四国英語教育学会高知研究大会において,「授業研究のこれからのあり方について」(個人発表),「小学校における英語活動の実施状況」(共同発表)の2件を発表し,同研究紀要への投稿を予定している。特に「授業研究のこれからのあり方」では,本研究の概要と方向性について発表し,現職の小・中学校教師の授業研究に対する積極的関与を求めた。 論文等は,「小学校英語教育は,「英語の教育」か「英語教授」か」(単著)平成15年11月「教育のあゆみ-『小学校の英語教育のあり方を考える』」兵庫教育大学附属小学校教育研究会第29号pp22-27,「小学校英語教育のあり方-カリキュラム開発に関して-」(単著)平成16年3月『鳴門教育大学研究紀要(教育科学編)』第19巻pp.193-199である。
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