研究概要 |
本年度においては、政治教育に関する資料及び文献の収集と授業開発を中心に研究を進めた。 1.アメリカ合衆国で発行された、マクグロー・ヒル社の社会科シリーズやイギリスの市民性協会のアクティベイト・シリーズなど諸外国の公民的教科目の教材を収集した。 2.關浩和『子どもの「学び」につなげる社会科授業の創造』学校教育研究会,2003年,江口勇治編『世界の法教育』現代人文社,2003年,関東弁護士会連合会編『法教育 21世紀を生きる子どもたちのために』現代人文社,2002年,魚住忠久『グローバル教育の新地平』黎明書房,2003年など国内の社会科及び公民教育関連文献を収集した。また、広島大学附属三原小学校・中学校、広島大学附属小学校、筑波大学附属小学校の研究大会に参加し、社会科教育実践に関する資料を収集した。日本においては法教育が積極的に導入されているとともに、社会の国際化に伴って世界市民としての資質の形成が求められていることが明らかになった。また、憲法9条の解釈などを取り上げた高度な政治教育が小学校段階から積極的に進められていることも明らかになった。 3.日本公民教育学会(弘前大)、日本カリキュラム学会(上越教育大)、日本グローバル教育学会(神戸大)、日本社会科教育学会(群馬大)の研究大会に参加し、社会科教育学研究の最新の成果を収集した。教科における公共性の扱いが今後の研究の課題であることが明らかになった。 4.海外のカリキュラム研究をまとめた『カリキュラム・スタディーズ』シリーズを購入した。 5.全国社会科教育学会(鳴門教育大)においてアメリカの小学校社会科教育の教育内容編成について報告した。
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