• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

通常の学級の児童が障害について学び理解を深めるための教材と学習プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15730410
研究機関独立行政法人国立特殊教育総合研究所

研究代表者

久保山 茂樹  独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 主任研究官 (50260021)

キーワード総合的な学習の時間 / 障害理解 / 特別支援教育 / 通級指導教室 / 疑似体験 / 言語障害 / 特殊教育 / 交流及び共同学習
研究概要

現在、障害のある児童が通常の学級で学ぶ機会が増えており、通常の学級の児童が障害について学ぶ機会を設定することが求められている。本研究は、小学校の「総合的な学習の時間」において、障害理解を主題とした授業を3年間展開し、(1)障害疑似体験教材の開発と効果の検討、(2)学年ごとの学習プログラム作成と検討、(3)児童の障害認識の変容に関する検討、を行うことを目的としている。
今年度も前年度に引き続き、主として上記(1)と(2)の目的に対して研究を実施した。関東地区A小学校において、第3学年では視覚障害、第4学年では聴覚障害、第5学年では車いす、第6学年では高齢者を主題とする授業の展開に向け、教材開発と指導プログラムの作成、授業研究を実施した。各学年の授業は、(1)障害に関する基礎知識を学ぶ、(2)十分に時間をかけて障害の疑似体験を行う、(3)障害のある人の暮らしや支援について調べ学習をする、(4)障害のある人や高齢者施設職員等に来校してもらい話を聞く、(5)体験を通して自分が何を知り、どう考えたかを発表する、の5内容で構成した。ワークシート記入、写真記録及びパソコンによる発表のデータによって、児童の変容を検討し、教材や授業内容を検討した。
今年度開発した教材として、聴覚障害体験授業用疑似体験セットがある。これは耳栓、ホワイトノイズ再生装置、イヤマフから構成される。このセットを通常の学級の児童が着用した状態で通常の学級担任による授業を実施した結果、児童らは口型の明確化、表情や視線、指さし等視覚情報の活用等を訴え、聴覚障害のある人たちに対する基本的な接し方に気づき、表現することができた。今後、さらに教材研究、授業研究を継続し、最終年度通常の学級で活用可能なハンドブックを作成する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 総合的な学習の時間における通常学級と通級指導教室の協働III-6年間の学習のまとめとしての高齢者疑似体験学習-2004

    • 著者名/発表者名
      豊田弘巳, 久保山茂樹
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会第42回大会発表論文集

      ページ: 421

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi