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2004 年度 実績報告書

楕円曲線のホッジ・アラケロフ理論

研究課題

研究課題/領域番号 15740011
研究機関京都大学

研究代表者

望月 新一  京都大学, 数理解析研究所, 教授 (10243106)

キーワード遠アーベル幾何 / 圏論 / Diophantus幾何 / Grothendieck予想 / p進 / 双曲型代数曲線 / Teichmuller理論 / Belyi射
研究概要

遠アーベル幾何と圏論による、Diophantus幾何への新しいアプローチをここ数年手掛けているが、16年度に入ってこの試みは大きく前進した。特筆すべき研究成果として次のようなものが挙げられる:
1 グラフ理論に関係する遠アーベル幾何、古典的なTeichmuller理論やArakelov理論の圏論的な定式化、それからある特別な条件を満たすBelyi射について様々な新しい結果を示し、計5篇の論文にまとめた。これらの研究成果は、上述のアプローチを具体化する上で必要な「数学的インフラ」でもあり、また独立な結果としても十分興味が持てるものである。
2 上述のアプローチとは直接関係がないものの、以前から考えていた有限体上のproperな双曲的曲線に対するGrothendieck予想の証明を完成し、論文にまとめた。また、その証明の中で用いた手法が、p進局所体上の双曲的曲線に対する「Grothendieck予想の絶対版」を示す上でも役立つことに気付き、この類いの「絶対版」としてははじめてどなる「強い意味でのGrothendieck予想型」の定理を証明し、論文にまとめた。
3 上述のDiophantus幾何への新しいアプローチを実現する上で鍵(のひとつ)となる「収束議論」を、2の「絶対版」を応用するような形で大きく進展させることができた。
4 1,2,3の研究成果をインターネット上で公開し、また16年度の秋に数理研で開かれた、国際シンポジウムでも口頭で発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] The absolute anabelian geometry of hyperbolic curves2004

    • 著者名/発表者名
      Shinichi Mochizuki
    • 雑誌名

      Galois theory and modular forms (Proceedings) Dev.Math.11

      ページ: 77-122

  • [雑誌論文] The geometry of anabelioids2004

    • 著者名/発表者名
      Shinichi Mochizuki
    • 雑誌名

      Publ.RIMS, Kyoto Univ. 40

      ページ: 819-881

  • [雑誌論文] Categorical representation of locally noetherian log schemes2004

    • 著者名/発表者名
      Shinichi Mochizuki
    • 雑誌名

      Adv.Math. 188

      ページ: 222-246

  • [雑誌論文] Noncritical Belyi maps2004

    • 著者名/発表者名
      Shinichi Mochizuki
    • 雑誌名

      Math.J.Okayama Univ. 46

      ページ: 105-113

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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