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2005 年度 実績報告書

無限Coxeter群の幾何学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15740029
研究機関宇都宮大学

研究代表者

保坂 哲也  宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (50344908)

キーワードCoxeter群 / Davis複体 / CAT(0)空間 / Coxeter系の境界 / CAT(0)空間の境界
研究概要

無限Coxeter群およびCAT(0)空間の幾何学的研究を行い、以下の研究成果を得た。
(1)無限Coxeter系からDavis複体とよばれるCAT(0)空間が定義され、その境界を「Coxeter系の境界」とよぶ。Coxeter群の代数的構造によりその境界の位相が決定されるか、は未解決な問題である(幾何学的rigidityの問題)。昨年および一昨年において、Coxeter系の境界における稠密集合に関して研究成果を得ている。今年度はその拡張を与え、以前の論文で与えたあるCoxeter系の代数的な弱い条件のもとで、Coxeter系の境界上においてCoxeter群の任意の軌道が稠密になることを示した。この成果をもとに、今後は、Coxeter系の境界に関する幾何学的rigidityの問題に取り組みたい。
(2)Coxeter群はCAT(0)空間であるDavis複体に幾何学的に作用する。(1)の設定を拡張する形で、一般の群がCAT(0)空間に幾何学的に作用するとき、その境界上で群の軌道が稠密となる十分条件を与えている。この十分条件は、条件としてはまだ非常に強い条件であり、より拡張した成果が望まれる。群が既約である(すなわち、積に分解しない)場合には、境界において群の軌道が常に稠密となるのではないか、という予想を持っており、今後、取り組みたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] On dense orbits in the boundary of a Coxeter system

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Hosaka
    • 雑誌名

      Journal of Mathematics of Kyoto University (印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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