• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

ランダム初期条件を持つバーガース方程式とDLAモデルの確率論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15740060
研究機関大阪大学

研究代表者

磯崎 泰樹  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90273573)

キーワードハウスドルフ次元 / ブラウン運動 / ランダム初期値 / バーガーズ方程式 / ヴィーナーホップ分解
研究概要

1.不均質な空間でのランダムな動きのモデルとして、疑似安定過程を案出した。これは、先行する研究を拡張して、安定過程だけでなく、ブラウン運動をも包含できるようにしたものである。疑似安定過程が描く軌跡は、場所により異なるハウスドルフ次元を持つことが期待される。均質な空間では、あるパラメータ領域で確率過程としての再帰性が破れているが、疑似安定過程では、そのパラメータ領域内でも空間の遠方で再帰的パラメータに近づく場合は、再帰性を持つことを、二次元の場合に示した。この研究成果は、今年度に学術雑誌に掲載された。
2.一次元非粘性バーガース方程式に、ホワイトノイズの初期条件を正の半直線上で与え、負の半直線上にはマイナス無限大を与えた系を研究した。これは、真空に向かって放出・拡散する完全非弾性粒子のモデルになっている。本研究では、質量流の長時間漸近挙動に関する重複対数の法則と、漸近挙動に対する下級関数と上級関数の特徴づけを得た。最近この研究成果は、学術雑誌に掲載を受諾された。
3.ランダム景色のなかのランダムウォーク(=RWRS)という名前で知られている確率モデルについて、これまでの研究では軌跡の確率分布と、連続極限での特徴づけ・分布が求められていた。このRWRSの初到達時刻については、結果がまだ得られていないようなので、それを調べることを企て、有望な手法を確立することから始めた。一次元ランダムウォークの正の半直線への初到達時刻についてのSparre Andersenの定理を、二次元ランダムウォークの半無限線分への初到達時刻に対して拡張した。この研究は、現在進行中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] On some laws of iterated logarithm for Burgers turbulence with Brownian initial data based on the concave majorant2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Isozaki
    • 雑誌名

      Osaka Journal of Mathematics (掲載予定)

  • [雑誌論文] A family of symmetric stable-like processes and its global path properties2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Isozaki, T.Uemura
    • 雑誌名

      Probability and Mathematical Statistics 24

      ページ: 145-164

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi