集合値解析的ゲーム論を評価基準とした最適経営戦略均衡解の研究

2004 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 15740071
• 研究機関: 秋田県立大学
• 研究代表者: 木村 寛 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (10315616)
• キーワード: 最適化理論 / ゲーム理論 / 分数計画法

研究概要

集合値解析的ゲーム論を評価基準とした最適経営戦略均衡解の研究について,平成16年度は平成15年度まで行ってきた基礎研究成果をもとに,主に以下の3点について研究結果を得た.
1.ゲーム論における様々なゲームモデルの均衡解の概念にたいし,ε-均衡解の概念を導入し,特徴づけを行った.また計算機を用いて均衡解のシミュレーションを行い視覚的な理解を得た.
2.ε-均衡解の概念にたいして,2人ゼロ和分数形ゲームにそれらの概念を用いた研究を行い,ある均衡定理を導き出した.
3.均衡解のひとつであるシャプレイ値を用いた協力ゲームモデルである投票ゲーム理論にたいし,連立政権確立のための各政党の国会内での影響力指数の研究を行った.さらにこの理論にたいし,2004年7月に行われた参議院総選挙のデータを用いた実証研究を行った.

研究成果

• [雑誌論文] On Power of Influence between Political Parties in the House of Councilors Election in Japan of 2004 (2005)
  • 著者名/発表者名: Y.Ogura, Y.Urushigawa, H.Kawashima, Y.Kimura
  • 雑誌名: International Workshop on Optimization Methods and Their Applications ページ: 8
• [雑誌論文] An ε-Saddle Point of the Fractional Game (2005)
  • 著者名/発表者名: Y.Kimura, K.Matsuyama, M.Hoshino, H.Kawashima, Y.Yato
  • 雑誌名: 京都大学数理解析研究所講究録 Vol.1415 ページ: 160-167
• [雑誌論文] Stationary State in Some Self-Organization (2005)
  • 著者名/発表者名: M.Hoshino, Y.Kimura
  • 雑誌名: 京都大学数理解析研究所講究録 Vol.1415 ページ: 185-193
• [雑誌論文] A Parametric Form of a Two-Person Zero-SUM Game with Fractional Loss Functions (2004)
  • 著者名/発表者名: Y.Kimura, M.Hoshino, Y.Yato
  • 雑誌名: Abstracts of the Sixth International Conference on Optimization : Techniques and Applicaions. ページ: 54
• [雑誌論文] Stationay States in Self-Organizing Maps with one Dimensional Array (2004)
  • 著者名/発表者名: M.Hoshino, Y.Kimura
  • 雑誌名: Abstracts of the Sixth International Conference on Optimization : Techniques and Applicaions ページ: 42
• [雑誌論文] 非協力n人分数形ゲームにおける均衡解について (2004)
  • 著者名/発表者名: Y.Kimura, M.Hoshino, H.Kawashima, Y.Yato
  • 雑誌名: 秋田県立大学システム科学技術学部第5回研究発表会講演論文集 Vol.1,No.1 ページ: 151-154