研究概要 |
今年度は、以前に得られていた結果に、更にいくつかの内容をつけ加え、出版できる形にできたものが2つある.1つはガルニエ系のq-差分化に関する結果であり、もう一つはパンルヴェ方程式の折り畳み変換に関するもの(津田,岡本両氏との共同研究)で、それぞれ東大数理のプレプリントででている(ともに論文雑誌投稿中).このうち、とくにq-ガルニエ系に関しては、今年度、差分方程式の連続極限としてガルニエ系を得る計算を簡略化できたほか、複数の時間発展の間の非自明な関係式の計算などを行い、以前の結果につけ加えて論文にまとめることができた。他に、3型パンルヴェ方程式の特殊型に関する論文(大山,川向,岡本各氏との共同研究)も近々投稿できる予定. 現在q-ガルニエ系の超幾何関数解の計算に着手しているが、これについてはまだ結果には至っていない。
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