東大海洋研所蔵の169m銚子コア(Choshi-1)に対して、本分析を実施した。これに係る分析前処理作業を謝金にて外注し、薬品・ガラス器具を消耗品費にて購入した。作業は16年度内に終了し、成果を日本地質学会の英文誌であるThe Island Arc誌に投稿中である(来年度出版予定)。なおその抄訳を房総地学会ニュースに寄稿している(出版ずみ)。なお同コア分析と平行して実施した千葉県飯岡町露頭の分析結果を投稿準備中である。 これと平行して、上記コアデータの古気候学的解釈のため、房総半島における現生データとして千葉県立中央博物館生態園・舟田池底の現生堆積物に対して表層花粉調査を実施した。この堆積物試料採取に係るボーリング機材の一部(消耗部品)を消耗品費にて購入した。また舟田池底の泥土の堆積安定性をチェックするために大型鳥類の飛来状況および湖水位変動の通年調査を謝金にておこなった。上記の舟田池底花粉調査結果は、千葉県立中央博物館自然誌研究報告に投稿中である(来年度出版予定)。 学会発表・普及講演としては、銚子コアに関する成果を京葉学園生涯大学校(16年9月18日)、房総地学会(16年10月24日)、南総寺子屋(16年8月21日)にて行った。また舟田池底表層に関する成果を中央博物館生態園セミナー(16年12月9日)にて行った。また包括的な学術成果報告を地球惑星合同学会2005(17年5月25日)にて予定している。
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