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2004 年度 実績報告書

各種抗生物質含有分枝糖の体系的合成と機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 15750148
研究機関神奈川大学

研究代表者

赤井 昭二  神奈川大学, 工学部, 助手 (00322537)

キーワード分枝糖 / ハイブリッド抗生物質 / デオキシ化法 / 機能解明
研究概要

生命現象の根幹にかかわる糖鎖の機能解明に世界中の多くの研究者が目を向け精力的に研究しているが、あまりにも複雑で苦戦を強いられている。研究代表者は、より単純な糖化合物モデルとして、多くの抗生物質中に含まれる分枝糖が単糖や二糖といった単純なものでありながら、その構造変化が明確に生物活性に反映されることに着目し、構成糖の果たす機能を、より単純な系で解明することを目的とした。特に本研究課題では、その一つの試みとして抗生物質中に見出される分枝糖のうち特徴的な官能基を有するものを系統的に効率良く合成し、ハイブリッド抗生物質とした後、抗菌活性を指標として活性の変化を追跡し、糖(鎖)の真の機能と、分枝糖における官能基の役割、立体配置、糖のD, Lの認識等について明らかにすべく研究を行った。
本年度(16年度)は、新たにStreptoseおよびその誘導体としてDihydroStreptose、Hydrostreptoseの合成を検討し、それら3種の系統的合成を達成した。また、昨年(15年度)に合成法を確立した分枝糖(1)Vancosamine,(2)Rubranitros,(3)Tetronitroseの量産を行うとともに、さらにそれらを用いて、ハイブリッド抗生物質として期待できる擬似アグリコン(2,6-ジメトキシフェノール)を結合させたD-Rubranitrose含有二糖誘導体の合成に成功した(全40工程)。また分枝根元のニトロ基をアミノ基に置き換えた誘導体の合成もほぼ達成している。現在、これら二糖誘導体を量産し生物活性試験を目指すとともに、分枝糖の果たす機能の解明に向け^<13>C標識糖導入の検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Practical synthesis of D-[1-^<13>C]mannose, L-[1-^<13>C] and L-[6-^<13>C] fucose2005

    • 著者名/発表者名
      Ken-ichi Sato 他5名
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters 46(2)

      ページ: 237-243

  • [雑誌論文] An improved method for synthesizing antennary β-D-mannopyranosyl disaccharide units2004

    • 著者名/発表者名
      Ken-ichi Sato 他4名
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters 45(44)

      ページ: 8199-8201

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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