• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

アゾベンゼン高分子薄膜を用いたホログラム窓の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15760024
研究機関北見工業大学

研究代表者

原田 建治  北見工業大学, 工学部・情報システム工学科, 助手 (30312820)

キーワードアゾベンゼン / ホログラム / ホログラム窓 / 拡散体 / 複製
研究概要

アゾベンゼン部位を側鎖にもつ高分子材料は吸収のあるレーザー干渉光を照射することで、簡単に微細な表面レリーフ構造を得られることから、新しい記録材料として注目されている。本研究では、アゾベンゼン高分子薄膜を用いたホログラム窓の開発に向けて、アゾベンゼン高分子薄膜の記録特性評価、拡散体の試作、評価をおこなった。レーザー光源としてハイパワーでアゾベンゼンへの記録感度の良い波長のAr^+レーザー(488nmおよび514nm)を用いた。現在までに記録光の光強度及び偏光依存性の評価をおこない、薄膜上に回折格子を記録し最適な記録条件を求めた。また、実際にホログラム拡散体を記録し、透過率、拡散特性等を評価した。その結果、最適な膜厚、記録時間で記録することにより、透過率88%、非拡散光1%以下の良好な拡散体を作製することができた。さらに、回折格子と拡散体を組み合わせることで、拡散方向の制御ができる拡散体の試作をおこなった。回折効率はまだ低いが、1次回折光が拡散されるようすが確認された。今年度は、作製したホログラム拡散体の複製について重点的に検討をおこなった。複製材料として、可視域で透明性が高く、安定なシリコン樹脂や紫外線硬化樹脂の使用を検討し、最適な作製条件を求めた。さらに、実際に家のモデルを用いてホログラム窓の試作・評価を行った。研究成果の一部は北見で開催したIWMST2004において発表及びデモを実施した。今後は、ホログラム窓の実用化を最終目標に、大面積化、最適化を検討していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Application of Surface Relief Hologram Using Azobenzene Containing Polymer Film2005

    • 著者名/発表者名
      Kenji Harada
    • 雑誌名

      Optical Review (印刷中)

  • [雑誌論文] Holographic recording on azo-benzene functionalized polymer film2004

    • 著者名/発表者名
      Masahide Itoh
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Applied Physics 43・7B

      ページ: 4968-4971

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi