研究概要 |
超音速流れを高時間・高空間分解能で計測可能なレーザー誘起蛍光法を開発するため,本研究ではアセトンをシードとしたレーザー誘起蛍光法を流体力学的に良く知られているオリフィスからの超音速自由噴流に適用した.レーザーから発振したレーザービームをシリンドリカルレンズ系によりシート状にし流れ場に照射した.得られた蛍光強度分布をイメージインテンシファイア付きのCCDカメラにより撮像した. また,アセトン蛍光理論的を本流れ場の測定範囲において適用した.この理論によると温度変化に伴う密度の誤差は本流れ場の測定範囲では4パーセント未満であることがわかり,蛍光強度から流れ場の密度に変換できることがわかった. 実験で得られた蛍光強度をパーソナルコンピュータを用いて密度に変換に変換し,流れ場の密度分布を得た.また,オイラー方程式を基礎方程式とした数値解析を行い流れ場の数密度を理論的に求め,実験で得られた密度場と比較した.その結果,本実験で得られた数密度分布は,数値解析で得られた密度場と極めて良く一致し,本計測法が超音速流れに適用できることが証明された.
|