• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

電力用遮断器におけるノズル高分子材料の誘導熱プラズマ式選定手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15760195
研究機関金沢大学

研究代表者

田中 康規  金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (90303263)

キーワード誘導プラズマ / スペクトル観測 / 高分子材料 / アブレーション
研究概要

16.1 各種高分子パウダ供給時の熱プラズマ安定点弧実験
高分子パウダをAr誘導熱プラズマに供給する実験を行い,その影響を検討した。誘導熱プラズマの発生には現有設備の200kW-ICP装置を用いた。高分子パウダを熱プラズマに供給すると,パウダのアブレーションにエネルギーが吸収されるため,誘導熱プラズマが不安定になり,場合によっては消弧する。前年度までに,誘導熱プラズマにCO_2+H_2などのガスの投入実験を行ってきており,誘導熱プラズマ安定限界のパウダ供給量を各材料に対して概略得ている。圧力を大気圧として,Ar誘導熱プラズマを50kWで安定維持した。そこに数g/minの割合でPTFEおよびPOM, PMMAの高分子材料の投入に成功し,プラズマも比較的安定維持できることを確認した。
16.2 スペクトル観測による誘導熱プラズマ内部診断
Ar誘導熱プラズマに,各種高分子材料パウダを混入した場合,熱プラズマがどのような影響を受けているのかを知るために,分光マルチチャンネルディテクタによりArスペクトルの観測を行った。スペクトル観測の波長域は可視光領域とした。その結果,パウダを供給することで,Arスペクトルの放射強度は著しく低下した。この放射強度の低下は,これまで筆者らがガス投入の際に得ている熱プラズマ冷却効果を示すものである。このことから,高分子材料投入による熱プラズマ冷却効果を確認できた。
16.3 高分子材料投入時におけるArICPからのCおよびC_2スペクトル放射分布変化の測定
投入する高分子材料にはC原子が含まれている。そこで今度は,高分子を投入した瞬間の熱プラズマ挙動からのC原子スペクトル強度の分布の過渡変化を分光観測した。これにより,各種プラスチック材料の混入率分布を熱平衡状態を仮定すると決定することができることを確認できた。また,C_2分子スペクトルも確認でき,これからC_2振動温度,回転温度を算出できるも確認できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Ar-CO2誘導熱プラズマ温度分布へのH2およびO2添加効果の数値解析2004

    • 著者名/発表者名
      田中康規, 岡田, 大西, 内山, 金子, 岡部
    • 雑誌名

      電気学会電力エネルギー部門大会 6

      ページ: 136

  • [雑誌論文] Influence of polymer vapor concentration on temperature of Ar induction thermal plasmas during Polymer solid powder injections2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Tanaka, T.Numeda, S.Kaneko, S.Okabe
    • 雑誌名

      Proc. Of International Workshop on High-Voltage Eng. (IWHV2004) 2

      ページ: 157-162

  • [雑誌論文] Temperature decay of Ar inductively coupled thermal plasmas at atmospheric pressure by injection of polymer powder2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Tanaka, T.Numeda, S.Kaneko, S.Okabe
    • 雑誌名

      Abstracts of First International Conference on Flow Dynamics 1

      ページ: 30-31

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi