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2005 年度 実績報告書

独立型自然エネルギー発電・負荷システムにおける電力変動に対応した電力変換器群制御

研究課題

研究課題/領域番号 15760203
研究機関上智大学

研究代表者

宮武 昌史  上智大学, 理工学部, 助教授 (30318216)

キーワード太陽光発電 / 風力発電 / 自然エネルギー / 独立型ハイブリッド発電 / 出力変動抑制 / パワーエレクトロニクス / 電力供給システム
研究概要

本年度は、主に次の事項について検討を行って、成果を得た。
(1)発電量に合わせたエアコン等熱負荷の消費電力制御手法の提案
変動の激しい自然エネルギーの発電量に対し、熱負荷の瞬時消費電力を調整する制御機構をファジィ制御で表現した。熱負荷の温度変化をファジィによって多少許容しつつ消費電力を調整することにより、短時間の需給ミスマッチが小さくなり、ミスマッチを補償するキャパシタ・バッテリ・燃料電池等の出力を小さくできることを示した。特に、バッテリの場合、瞬時電力に対する要求が楽になり、安価な鉛バッテリでも対応可能であるという見通しを得た。
(2)自然エネルギー発電用最大電力追従制御(MPPT)の低コスト化の実現
Particle Swarm Optimization法を用いることで、単一の電圧・電流センサで複数のコンバータを同時に制御する低コストな方式を開発した。前年度はシミュレーションのみの確認であったが、本年度は制御パラメータのチューニング等を行い、遂に実験での実証に成功した。特に、太陽光発電においてアレイの一部に陰がかかり最大電力点が探しにくい場合でも、正しく制御できていることが確認できた。しかも、この方法は演算自体もあまり複雑ではなく、制御器も含めたコストでも優位性が期待される方式である。さらに、特性の異なる太陽電池アレイを同時に制御してもうまく制御できることから、様々な自然エネルギー発電装置の一括制御にも適用可能性があると思われる。
(1)と(2)の一部については既に学会発表済で、(2)の実験結果についても本年度末の学会で発表をした。(2)の内容については、追加実験を行った後、論文誌に投稿した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Particle Swarm Optimizationを用いた太陽光発電MPPTの実験的検討2006

    • 著者名/発表者名
      藤井 信彦
    • 雑誌名

      平成18年電気学会全国大会講演論文集 No.6-014(発表予定)

  • [雑誌論文] PSOにおけるエージェント数と太陽光発電MPPTの効率との関係2005

    • 著者名/発表者名
      稲田 武史
    • 雑誌名

      平成17年電気学会産業応用部門大会講演論文集 1・69

      ページ: I-285-I-286

  • [雑誌論文] 太陽光発電による売電モデルを組み込んだ家庭エネルギーシステムの最適化2005

    • 著者名/発表者名
      藤井 信彦
    • 雑誌名

      平成17年電気学会産業応用部門大会講演論文集 Y-111

      ページ: Y-111

  • [雑誌論文] 自然エネルギー発電と熱負荷のFuzzy制御による協調制御システム2005

    • 著者名/発表者名
      高田屋 晋一
    • 雑誌名

      平成17年電気学会産業応用部門大会講演論文集 Y-114

      ページ: Y-114

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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