1 2層9本フィラメントを持つ高温超電導多芯線材の交流損失を電気回路モデルにより計算を行った。ピッチ調整を行っていない場合、この線材は短芯線材と同じ交流損失を持つはずなので、ノリスの式から求められる交流損失の値と同一になるはずである。しかし、電気回路モデルから求めた値のほうがノリスの式より求められた値よりも一桁小さくなる結果となった。プログラム中で相互インダクタンスまたは抵抗を求める過程に誤りがあると考え、現在調査中である。 2 高温超電導多芯線材を構成するフィラメントの作製を行った。作製工程の見直しにより、外径0.5mm、長さ1mのフィラメントを作製することに成功した。現在、超電導特性の確認およびフィラメントの集合による線材の作製を行っている。 3 交流通電特性を測定するため、電流-損失特性計測システムを構築した。現在、Labviewにより自動計測を行えるシステムを構築中である。
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