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2003 年度 実績報告書

マルチキャスト通信環境におけるマルチメディア情報の端末間同期品質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760262
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

布目 敏郎  名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (10345944)

キーワードマルチキャスト通信 / メディア同期 / 端末間同期 / 多対多通信 / 階層型ネットワーク / アドホックネットワーク / QoS
研究概要

本研究では,ライブ入力されたマルチメディア情報(音声・ビデオ)をマルチキャスト配信する場合に生じる端末間同期の問題について,アプリケーションレベルQoSの一つであるメディア同期品質の観点から検討している.平成15年度は,シミュレーションにより,多様な通信形態において,三つの端末間同期方式(マスタ・スレーブ端末方式,同期マエストロ方式,分散制御方式)のアプリケーションレベル比較を行い,それらの方式の特徴を明らかにした.
まず,端末間同期が必要となるアプリケーションとして,複数人が参加するグループ通信会議を考えることにした.そして,メディアを送信する端末が複数存在する多対多のマルチキャスト通信環境において,端末間同期制御の有効性を調査した.ここでは,比較対象として,同期マエストロ方式及び分散制御方式を扱った.ネットワークとして,階層型ネットワークトポロジーを扱った.シミュレーションの結果,これらの方式が,端末間同期品質を高く保つのに有効であることを確認した.
次に,ネットワーク環境の違いが端末間同期品質に与える環境を考察するため,無線アドホックネットワーク上のマルチキャスト通信におけるこれら3方式の振舞いを調査した.簡単なストリング型ネットワークトポロジーにおいて,集中制御型の端末間同期方式であるマスタ・スレーブ端末方式と同期マエストロ方式について,制御の中心となるノードの位置とアプリケーションレベルQoSとの関係を明らかにした.また,このネットワークトポロジーにおいて,分散制御方式を含めたアプリケーションレベルQoS比較を行った.この結果,ストリング型アドホックネットワークにおいては,マスタ・スレーブ端末方式が優れていることが分かった.さらに,グリッド型ネットワークトポロジーにおけるこれらの方式の有効性も調査した.その結果,低負荷状態のときに,端末間同期制御の有効性を確認できた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Toshiro Nunome, Shuji Tasaka: "Application-Level QoS Assessment of Continuous Media Multicasting in a Wireless Ad Hoc Network"Conference Record of IEEE ICC 2004. (to appear)(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] Toshiro Nunome, Shuji Tasaka: "An Application-Level QoS Comparison of Inter-Destination Synchronization Schemes for Continuous Media Multicasting"Conference Record of IEEE GLOBECOM 2003. GC9-2 (2003)

  • [文献書誌] 布目 敏郎, 田坂 修二: "グリッドトボロジー無線アドホックネットワークにおける端末間同期品質評価"2004年電子情報通信学会総合大会. B-5-260 (2004)

  • [文献書誌] 布目 敏郎, 田坂 修二: "無線アドホックネットワーク端末間同期のための集中制御ノード位置がアプリケーションレベルQoSに及ぼす影響"電子情報通信学会技術研究報告. CQ2003-101 (2003)

  • [文献書誌] 布目 敏郎, 田坂 修二: "多端末マルチメディア通信会議における端末間同期品質"2003年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会. B-11-13 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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