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2005 年度 実績報告書

移動通信システムを対象としたバイオメトリック認証方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760275
研究機関北九州市立大学

研究代表者

山崎 恭  北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (10318785)

キーワード話者認識 / CELP / LSP / バイオメトリック認証 / 音声情報処理 / 個人認証 / パターン認識 / 情報セキュリティ
研究概要

本年度は,これまでに提案したCELP(符号励振線形予測)符号化方式に基づく話者照合方式において,実際の利用環境における技術的課題を整理し,特に,音声長をパラメータとしたときの照合精度の評価および提案方式のサーバ認証モデルへの適用について検討を行った.前者については,短い音声長でも照合精度を維持することの可能な発話内容の抽出手法に関する検討を行い,本人受入の信頼性,他人拒否の信頼性がいずれも高い音声を個人性の高い音声として抽出し,抽出した音声をあらかじめ照合時の発話内容に含めて照合を行うことにより,話者照合の信頼性を向上させる手法を提案した.実際の音声を使用した信頼性評価実験を行った結果,音声長を一定にした場合,個人性の高い音声を用いた提案手法が,従来手法と比較して話者照合の誤り率が低下することを確認することができた.一方,後者については,サーバ認証モデルの一例として,バイオメトリック認証機能をネットワーク上で提供するバイオメトリック個人認証局に関する検討を行い,ネットワークを介した音声による個人認証の一手法を提案した.本研究では,バイオメトリック認証機能を提供するサーバと同機能を利用するクライアントを接続する基幹ネットワークとして,研究用ネットワークJGN2を利用し,実際の音声を使用した実証実験により,提案手法の信頼性を評価した.実験の結果,従来と同程度の照合特性が得られることを確認することができた.今後の課題として,話者照合方式の脆弱性と対策技術,話者の特徴の経時変化等に関する検討が挙げられる.また,サーバ認証モデルへの適用については,照合精度のみならず,ネットワークセキュリティ,ネットワーク品質,プライバシ等の観点から,提案方式の信頼性を評価することが今後の課題として残されている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Vulnerability in biometric person authentication system2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Yamazaki, N.Komatsu
    • 雑誌名

      Proc.of 3rd Asian Biometrics Forum Workshop (ABF2005) 1

      ページ: 1-11

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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