研究概要 |
2004年度は,電子透かしに対する計算機ホログラムの埋め込みの有効性について検討を行った.まず,誤差拡散法による計算機ホログラムの埋め込みについては,デトア位相型による計算機ホログラムの場合と比較して,幾何学的な攻撃に対しては,拡大縮小以外の攻撃について同等以上の攻撃耐性を有することと,ホログラムを用いる場合の特徴を大きく損なうことはないことが示された. 次に,2値画像に対する情報の埋め込みとして計算機ホログラムを埋めこむ方法について検討を行った.計算機ホログラムにおける1ドットを2値画像における4ドット×4ドットの領域に見立てて,その白黒に応じてディザ行列を選択し,濃淡画像を2値化する方法を考案した.この方法によれば,その2値画像をホログラムとして縮写すれば著作権情報である秘匿情報が抽出できることが明らかとなった. さらに,ディザ画像の画質を損なわない電子透かしの方法を開発しているところである. この開発を進め,今後は成果の発表を行いたい.
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