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2005 年度 実績報告書

事象の同時生起を考慮した離散事象システムのスーパバイザ制御とその工学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 15760321
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

高井 重昌  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (60243177)

キーワード離散事象システム / スーパバイザ制御 / 同時進行性 / 分散制御
研究概要

本研究は,並行的に動作する複数のサブシステムから構成されるような離散事象システムに対して,制御仕様が満足されるようなスーパバイザを設計することを目的としている.複数のサブシステムから構成されるような大規模離散事象システムにおいては,実装やメンテナンスの容易さなどの点から,一般に集中制御よりも分散制御が有効である.そこで,分散スーパバイザ制御に関して以下の成果が得られた.
1.分散スーパバイザの存在性において言語の共可観測性は重要な概念であり,可制御事象に関する各ローカルスーパバイザの制御判断の統合ルールに応じて,いくつかの共可観測性の概念が提案されている.そこで,それら共可観測性の概念を言語上の関数の不動点で特徴づけ,それを利用することで,与えられた言語に対する共可観測部分言語,共可観測超言語の計算公式を提案した.
2.従来提案されている離散事象システムの分散スーパバイザ制御構造では,可制御事象に対するデフォルト制御動作は静的とされていた.そこで本研究では,動的なデフォルト制御を用いた分散スーパバイザ制御構造を提案し,その制御構造のもとで分散スーパバイザが存在するための必要十分条件を導出した.そして,従来の制御構造ではスーパバイザが構成できないが,提案した制御構造においてスーパバイザが構成できるような言語が存在することを示した.
また,複数のサブシステムから構成されるような離散事象システムにおいては,制御仕様も複数あることが一般的である.そこで,それらの制御仕様が互いに妨げあわないことを保証するスーパバイザの設計法も提案した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Characterization of co-observable languages and formulas for their super/sublanguages2005

    • 著者名/発表者名
      Shigemasa Takai
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Automatic Control 50・4

      ページ: 434-447

  • [雑誌論文] Maximally permissive mutually and globally nonblocking supervision with application to switching control2005

    • 著者名/発表者名
      Ratnesh Kumar
    • 雑誌名

      Automatica 41・8

      ページ: 1299-1312

  • [雑誌論文] Decentralized supervisory control of discrete event systems using dynamic default control2005

    • 著者名/発表者名
      Shigemasa Takai
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Fundamentals E88-A・11

      ページ: 2982-2988

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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