• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

知能分散型劣化同定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15760342
研究機関茨城大学

研究代表者

原田 隆郎  茨城大学, 工学部, 助手 (00241745)

キーワード健全性診断 / 分散構造同定 / 知能情報処理技術 / ヘルスモニタリング / 遠隔センシングシステム / 自律分散制御機能 / センサネットワーク
研究概要

本研究では知能分散型劣化同定法の実構造物への適用性について検討することを目的として、既存の劣化同定法を高度化するとともに、計測データの遠隔的な取得システムの検討を行い、知能分散型劣化同定システムの開発に関する検討を行った。本年度の研究成果は、(1)現地計測データによる損傷判定手法の有用性の確認、(2)遠隔センシングシステムの開発、(3)同定システムにおけるの最適化アルゴリズムの高度化の3点である。
(1)では、まず実構造物の現地遠隔計測を実施し、時系列的な荷重と構造物の応答データの関係を得ることができた。そして、取得データにより実構造物の劣化状況の簡易評価を実施し、劣化・損傷の有無を診断した。これにより、現状の実構造物には致命的な劣化および損傷はないことを確認し、継続的な遠隔モニタリングの必要性を提案した。
(2)では、遠隔センシングおよび遠隔制御、自立分散型制御の各機能を備えた実用的な遠隔センシングシステムのプロトタイプを作成した。このシステムはLON-WORKSを利用したネットワーク型の遠隔センシングシステムである。システムの性能確認試験を実施し、対象構造物と監視システムとの遠隔センシングおよび遠隔制御能力、また、複数種類・複数個のセンサ間の自立分散型制御能力について確認できた。
(3)では、未計測データの補完のために、応力誤差二乗方程式の最適化過程において遺伝的アルゴリズムを使った新しい最適化アルゴリズムを提案した。これまでの相互結合型ニューラルネットワークを利用した最適化アルゴリズムに比べて同定未知数を考慮した定式化が不要であること、また同定計算処理時間が短縮できるとともに、少ない情報で多くの未知同定箇所の劣化同定が可能であることが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 一般走行自動車の重量とひずみの関係を用いた橋梁の損傷判定の試み2004

    • 著者名/発表者名
      原田隆郎, 横山功一, 吉沢恵利子
    • 雑誌名

      土木学会第59回年次学術講演会・講演概要集 I-11

      ページ: 21-22

  • [雑誌論文] Applying Moving Vehicle Load to Structural Identification and Health Monitoring of Bridges2004

    • 著者名/発表者名
      Rafiquzzaman, A.K.M., Yokoyama, K., Yoshizawa, E., Harada, T
    • 雑誌名

      Proceedings of the Second International Workshop on Structural Health Monitoring of Innovative Civil Engineering Structures

      ページ: 417-428

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi