• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

フェーズドアレイ探触子の設計および制御法の最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760344
研究機関東京工業大学

研究代表者

木本 和志  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (30323827)

キーワードアレイ探触子 / SH波 / 形状再構成 / 放射パターン / 開口合成法
研究概要

平成17年度は、以下の二項目の研究を行った。
「アレイ探触子から発生する入射波動場の実験および数値シミュレーションによる解析」
接触型、P波のアレイ探触子に対して、数値解析と実験により各素子から発生する入射波動場の解析を行った。実験では、板試験体に密着させたアレイ探触子から超音波を入射し、受信はハイドロフォンを用いた水浸法によって行った。計測結果は、高周波近似によって得られた近似理論解と比較を行い、隣接するアレイ素子の間でその程度は素子ごとに異なるものの、機械的な相互作用が発生していることが分かった。また、フェーズドアレイ探触子としてビーム合成を行ったときに、素子間の相互作用が入射波動場形成に与える影響についても調べ、正確なビーム制御には素子間相互作用を予め定量化しておくことが重要であることを示した。
「開口合成法を用いたアレイ探傷データからの欠陥形状再構成」
開口合成法は簡便でロバストな方法であるが、各種計測条件が画像化結果に与える影響については明らかでない部分が多い。そこで、リニアアレイ探触子によって板材内部の欠陥を探傷する場合に条件設定を絞り、探触子位置、素子間隔が開口合成結果に与える影響について数値シミュレーションによって調べた。その結果、素子間隔よりもアレイ探触子全体としての開口の大きさが重要であること、探触子位置によって再構成される欠陥境界の部位が変化すること、板裏面からの反射波の利用が画像化において有効であること等が分かった。実験的検討としては、SH波のリニアアレイ探触子を用意し、鋼材中模擬欠陥の形状再構成を行った。複数の位置でアレイ探触子を使って計測を行い、その結果を使って開口合成を行ったところ、シミュレーションで予め調べた知見を裏付ける結果が得られた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] A Green's Function Boundary Element Method for SH-Wave Scattering in an Elastic Layer2004

    • 著者名/発表者名
      K.Kimoto, S.Hirose
    • 雑誌名

      Review of Progress in Quantitative Nondestructive Evaluation 23A

      ページ: 118-125

  • [雑誌論文] Ultrasonic wave radiation from a linear phased array transducer2004

    • 著者名/発表者名
      K.Kimoto, S.Hirose
    • 雑誌名

      Bridge Maintenance Safety, Management and Cost (Proc. 2nd Int. Conf. on Bridge Maintenance, Safety and Management (CD-ROM)

      ページ: S08-S13

  • [雑誌論文] 数値シミュレーションを用いた開口合成法の欠陥形状再構成能に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      木本和志, 松江剛士, 廣瀬壮一
    • 雑誌名

      土木学会 応用力学論文集 Vol7, No.1

      ページ: 91-96

  • [雑誌論文] SH波のアレイ探傷データを用いた欠陥画像の再構成に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      松江剛士, 木本和志, 廣瀬壮一
    • 雑誌名

      土木学会第59回年次学術講演会講演概要集 (CDROM-I-606)

      ページ: 1209-1210

  • [雑誌論文] 1次元および2次元アレイ探傷データを用いた開口合成法による鋼材中模擬欠陥の画像化2004

    • 著者名/発表者名
      藤原昌之, 木本和志, 廣瀬壮一
    • 雑誌名

      土木学会第59回年次学術講演会講演概要集 (CDROM-I-129)

      ページ: 257-258

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi