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2004 年度 実績報告書

月面探査用ビークルの開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760369
研究機関呉工業高等専門学校

研究代表者

重松 尚久  呉工業高等専門学校, 助教授 (10321481)

キーワード月面探査ビークル / レゴリス / 軟弱地盤 / 平板載荷試験 / 平板牽引試験 / トレッドピッチ
研究概要

現在、我が国の宇宙開発において、月周期軌道からの月の観測を目的としたプロジェクトが推進されており、それを次ぐミッションとして無人の探査ロボットによる月面調査が検討されている。米国のアポロ計画や旧ソ連のルナ計画では車輪式車両が採用されていたが、月面の重力が地上の1/6であることや、月面が粉塵のような細かい砂(レゴリス)で覆われていることなど地上とは異なる条件を数多く有しているため、どのような走行形態が適しているかさえ判明していない。月面などの未知の不整地での無人ロボットによる移動調査を実現するためには、月表面の地盤特性を正確に把握し、車両と月表面との走行力学について考えていかなければならない。つまり、どのような走行形式(車輪、履帯、脚式等・・・)が適切であるかを考慮し、車両が走行する際の車輪や履帯の沈下量やスリップ率の変化から地盤の状態をある程度把握し、最適な走行が出来る車両の開発が必要である。そのためには、地盤と車輪・履帯などの接触物との相互関係を明確にするテラメカニクスの観点からの検討が必要である。そこで本研究では、軟弱地盤における車両の走行性能を明らかにし、月面などの未知の不整地で安定した走行ができる車両の最適な走行装置の開発を目的としている。
今年度は、シミュラント地盤において最適トレドピッチ-トレドピッチ高さ比(1.38)を利用して取り付け角度を変化して平板牽引試験を行い、車輪のトレッドの最適な取り付け角度を検討した。その結果、進行方向に対してV字型に30度〜40度に取り付けた平板状態のせん断抵抗が最大になることが判明した。また、2軸2輪車両を製作し、シミュラント地盤上で前・後輪速度を変化させ、登坂・下降の実験を行い、車両の最適な走行条件の検討を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 月面端子ローバーの車輪形状の最適化2005

    • 著者名/発表者名
      重松尚久, 室達朗, 大知剛
    • 雑誌名

      建設施工と建設機械シンポジウム論文集

      ページ: 49-52

  • [雑誌論文] 砂質地盤におけるコーン貫入試験の利用法の一考察2004

    • 著者名/発表者名
      重松尚久, 井原大介, 深川良一, 室達朗
    • 雑誌名

      テラメカニクス 第24号

      ページ: 39-44

  • [雑誌論文] Application of cone penetration test of evaluate sandy soft terrain properties2004

    • 著者名/発表者名
      Takahisa Shigematsu, Tatsuro Muro, Ryouichi Fukagawa, Daisuke Ihara
    • 雑誌名

      Proceedings of the 7^<th> Asia-Pacific Conference of the International Society for Terrain-Vehicle Systems

      ページ: 300-308

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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