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2005 年度 実績報告書

高解像度衛星画像と地理情報を用いた精密土地利用情報作成技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15760386
研究機関茨城大学

研究代表者

桑原 祐史  茨城大学, 工学部, 講師 (80272110)

キーワード土地利用 / 実利用分野 / 時系列変化
研究概要

(1)空中写真の補正を目的としたGPSによる現地位置計測
(2)空中写真を用いたDEM作成
(3)DEM作成における被覆情報の影響の低減方法構築
以上ついて検討を進めた。
(1)空中写真よりDEMを構築する際には、補正の基準となるX, Y(緯度、経度)およびZ(標高)のデータセットが必要となる。本研究では、実利用に即した方法を提案するために、ステレオ撮影された空中写真からのDEM構築を対象としたが、この既知座標の取得は人力に依存する。具体的には、スタティック計測が可能であるGPS機器を用いて、水戸市駅南地域における測量を実施した。この結果に対して、行政がストックしている測量成果を入手し、空中三角測量のデータセットを整備した。
(2)1(m)解像度でのDEMを構築した。構造物のエッジ部分は、空中写真によるデータ作成のみでは不安定な結果となる。このDEMの高精度化という点については本研究期間では踏み込めず、今後の課題とした。
(3)(2)において、DEMの高精度化の必要性が生じたため、DEMについては既存データを用いることとし、影の低減モデルを構築することにした。まず、衛星画像観測取得日のピンポイント時間における太陽高度と方位をもとにして、陰影シミュレーションを実施した。効果を的確に把握するために、ビルの幾何形状を代替することができる複数の崖部を対象とした。その後に、陰影シミュレーションで算定した陰影強度に対して、陰影部の被覆パラメータを考慮した陰影部濃度強調式を提示し、影部の濃度強調を行った。検討の結果、影領域に微妙に見えている車や駐車場のマス等が明確に視認できる映像を作成できた。ただし、高空間分解能衛星画像とDEMの解像度は近似していないため、補正画像には解像度不一致の影響は出てしまった。この点は、DEMそのものの精度向上で対応することができると考える。以上の処理が、対象領域の個々の影領域に対して処理を施すのではなく、一様に処理することができる切口を見出した点が成果となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 北関東自動車道沿線市町村を対象とした潜在的な観光資源の情報化2005

    • 著者名/発表者名
      小柳武和, 桑原祐史
    • 雑誌名

      (社)環境情報科学 環境情報科学論文集 No.19

      ページ: 163-168

  • [雑誌論文] Analysis of land use change around coastal zone in Tuvalu Funafuti atoll2005

    • 著者名/発表者名
      Yuji Kuwahara, Hiromune Yokoki他5名
    • 雑誌名

      The 26^<th> Asian Conference on Remote Sensing(ACRS2005:anoi VietNam) No.26(CD-R)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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