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2004 年度 実績報告書

都市構造物に関連するマテリアルフローの将来予測と持続可能性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760409
研究機関和歌山大学

研究代表者

谷川 寛樹  和歌山大学, システム工学部, 助教授 (90304188)

キーワード地域マテリアルフロー分析 / 建設廃棄物 / 地理情報システム / 将来推計 / 物質循環 / 再生資材 / 視覚化 / 環境指標
研究概要

平成16年度の研究では,都市内の物質循環における持続性を視覚的に表現するために,平成15年度の研究をもとに,地理情報システムを用いた視覚化を試みた.具体的には,2020年のマテリアルフローの推計結果をGISデータに反映させ,OPM(Over-flow Potential Map)を作成する.マテリアルフロー推計時に作成されたマップレイヤーとしてインフロー,ストック,アウトフローなどがあるが,本研究におけるOPMとは,建築物や道路を壊したときに発生するアウトフローより,道路からリサイクルとして投入する量を差し引いたものを町丁目ごとに表したものである.これにより,マテリアルフローを面的に把握できる.つまり,将来どの地域に建設物の更新が集中し,どれだけのアウトフローが発生するかを明らかにすることができる.ケーススタディ対象都市として取り上げた北九州市では小倉北区,八幡西区で高いオーバーフローの可能性があることが分かった.これらの地区では,今後大量の建設副産物が発生し更新サイクルが集中するために,膨大なオーバーフローの受け皿として道路の維持補修だけでは困難な状態となることが視覚的に把握することができるようになった.また,OPMを用いて,行き場のない建設副産物を道路の基層として利用した場合,道路の高さをどの程度増せばよいか考えてみる.オーバーフローの総量を道路の総面積で割ることにより各地区の道路面の高さ上昇を推計した.現状のダウンリサイクリングが都市内で継続された場合,2020年において,行政区単位で比較すると,最小は若松区の+0.21mとなり,最大は集積度の最も高い小倉北区の+0.89mとなった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 地域マテリアルフロー推計に用いる都市構造物の資材投入原単位と耐久年数の推計2004

    • 著者名/発表者名
      坂本辰徳, 谷川寛樹, 橋本征二, 森口祐一
    • 雑誌名

      環境情報科学論文集 18

      ページ: 271-276

  • [雑誌論文] Visualization of Regional Material Flow using Over-flow Potential Maps2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Tanikawa, Tatsunori Sakamoto, Seiji Hashimoto, Yuichi
    • 雑誌名

      EcoBalance International Conference 6

      ページ: 567-570

  • [雑誌論文] How can we visualize Regional Material Flow? GIS mapping for RMF related Construction Sector Management2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Tanikawa, Seiji Hashimoto, Yuichi Moriguchi
    • 雑誌名

      ConAccount International Meeting 5

      ページ: 15-16

  • [雑誌論文] DMI/capita を指標とした地域マテリアルバランスの経年変化に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      山下久美子, 坂本辰徳, 谷川寛樹
    • 雑誌名

      平成16年度 土木学会関西支部年次講演会

      ページ: 7-11

  • [雑誌論文] 巨大都市におけるフットプリントと水需要の将来変化に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      福本麻衣子, 谷川寛樹, 井村秀文
    • 雑誌名

      平成16年度 土木学会関西支部年次講演会

      ページ: 7-13

  • [雑誌論文] 建設セクターのマテリアルフローの定量化を目指した資材投入原単位の推計2004

    • 著者名/発表者名
      神山大典, 坂本辰徳, 谷川寛樹
    • 雑誌名

      平成16年度 土木学会関西支部年次講演会

      ページ: 7-12

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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