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2003 年度 実績報告書

若材齢コンクリートの拘束引張下における引張クリープ及び引張軟化特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760416
研究機関宇都宮大学

研究代表者

中村 成春  宇都宮大学, 工学部, 助教授 (50282380)

キーワードハイブリッド・ファイバー・コンクリート / PVA繊維 / 自己充填 / 余剰マトリックス膜厚 / 引張軟化曲線 / 拘束ひび割れ
研究概要

今年度の研究は,まず新規に開発した拘束ひび割れクリープ試験装置の稼働調整を行った。この拘束ひび割れクリープ試験装置は,試験装置に固定したコンクリート供試体に対して,アンプ付きパルスモーターを介したボールスクリュージャッキにより載荷応力を伝達するものである。装置のパルスモーターを,トリガー荷重あるいはひずみでモニター制御することにより,変動応力負荷または一定応力負荷を自由に与えることができるか検討し,うまく作動することを確認した。また,自由収縮ひずみをモニターすることにより,拘束率0〜100%の拘束引張実験を行うことができるか検討し,うまく作動することを確認した。さらに,アンプに一定荷重値として近似できるごく狭い振幅範囲のトリガー荷重の信号を送ることにより,一定応力負荷による引張クリープ実験や,超低速の歪み増分をモニター制御することにより,時間依存性を模擬した変位制御型直接引張試験ができるか検討し,うまく作動することを確認した。
ついで,拘束ひび割れクリープ試験装置を使って,ひび割れ抵抗性を測定するための自己充填性を有するハイブリッド・ファイバー・コンクリートの開発を行った。極短繊維と短繊維のPVA繊維を組み合わせ使用するとき,ワーカビリティーは重要であり,どのような組み合わせで自己充填性を保持するのかフレッシュ性状を検討した。その結果,ハイブリッド・ファイバー・コンクリートに対するスランプフロー・ダイアグラムによるフレッシュ性状評価手法を開発することができた。
現在,ハイブリッド・ファイバー・コンクリートの拘束ひび割れ抵抗性を実測するため,拘束ひび割れクリープ試験装置による実験を実施している状況にある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村成春, 桝田佳寛, 小西敏正: "PVA繊維を使用したハイブリッド・ファイバー・コンクリートの自己充填性に関する一考察"日本建築学会大会(中部)学術講演梗概集(材料施工). A-1. 765-766 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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