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2003 年度 実績報告書

常時微動の1点観測に基づく地盤増幅度推定法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15760420
研究機関東京工業大学

研究代表者

藤本 一雄  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (00313362)

キーワード常時微動 / H / Vスペクトル比 / 地盤の平均S波速度
研究概要

本研究では、1地点での常時微動記録から地盤増幅度を簡便にかつより正確に推定する手法を構築することを目的としている。具体的には、S波速度構造が既知の多数の地点での常時微動記録からH/Vスペクトル比を求め、1)地盤の平均S波速度と常時微動のH/Vスペクトル比のピーク周期の関係、2)表層の層厚およびインピーダンス比と常時微動のH/Vスペクトル比のピーク値の関係をそれぞれ整理する。この結果に基づいて、常時微動のH/Vスペクトル比から経験的に卓越周期、表層の層厚およびインピーダンス比を求め、これらを用いて地盤の平均S波速度を推定する手法を構築するものである。今年度の成果としては、地盤のS波速度構造データベース(平成12〜13年度科学研究費補助金基盤研究(C)(2)「サイスミックマイクロゾーニングのための国土数値情報の高度化利用」(研究代表者:翠川三郎、研究分担者:藤本一雄、研究経費:3,100千円))を用いて、各地点での地盤の平均S波速度、表層の層厚およびインピーダンス比を求めた。本データベースのうち、2003年5月26日宮城県沖の地震、7月26日宮城県北部の地震、9月26日十勝沖地震の被災地を対象として、K-NET観測点19地点、KiK-net観測点14地点の計33地点において常時微動測定を行った。これらの記録とこれまでに得られている27地点での記録を加えて、計60地点での常時微動記録を収集した。これらの記録から常時微動のH/Vスペクトル比におけるピーク周期およびピーク値を計算し、これらを統合して地盤のS波速度・常時微動データベースを構築した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤本一雄, 翠川三郎, 三浦弘之: "2003年5月26日宮城県沖の地震の被災地域における地盤震動特性と建物被害の関係"日本地震工学会大会-2003梗概集. (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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