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2004 年度 実績報告書

化学気相堆積法における進化論を用いた反応機構モデル自動解析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15760567
研究機関静岡大学

研究代表者

高橋 崇宏  静岡大学, 工学部, 助手 (50324330)

キーワードChemical Vapor Deposition / CVD / 遺伝的アルゴリズム / ニューラルネットワーク / 反応機構 / 自動モデル化 / 進化論 / 薄膜
研究概要

研究対象となる反応機構モデル自動解析システムについて、適用可能な実験結果の範囲拡大と計算時間の短縮による利便性の向上という二つの観点から開発と評価を行った。適用範囲の拡大という観点から、複数の装置による実験データを包括的に解析し、反応機構モデルを自動的に提案するシステムの開発を行った。化学気相堆積法(CVD法)において、連続体領域での拡散反応方程式を計算することで得られる基板上での成膜速度分布(マクロな領域での実験結果)とクヌッセン拡散領域でのモンテカルロ法による計算によって得られる膜の段差被覆特性(ミクロな領域での実験結果)の二種類の実験データを包括的に用いて適切な反応モデルを提案するシステムの開発に成功した。また、扱える実験データは二種類にとどまらず、理論上は何種類でも制限なく、組み合わせて利用可能なアルゴリズムを開発することができた。一方、計算時間の短縮という観点では、ボトルネックとなっているプロセスシミュレータの計算コストを小さくするため、シミュレータの計算過程のモデル化を行い、シミュレータの計算過程をモデル化された関数で置き換える技術を開発した。特定の反応装置の場合、連続体領域での拡散反応方程式の計算結果は、小数の基底関数セットの線形結合で表現できることを示し、拡散反応方程式の計算問題を、遺伝的アルゴリズムによって定量的な線形結合式を決定する問題に変換することに成功した。また、クヌッセン拡散領域でのモンテカルロ法による計算過程は、トレーニングデータを作成してニューラルネットワークによるバックプロバゲーション法、PLS法、QPLS法によってモデル化可能であることを示した。さらにそのモデル化を研究者に代わって自動的に行うソフトウェアエージェントを開発することができた。その他、実際のプロセス開発におけるシステムの解析能力の評価を行うためにCVDによる成膜装置の作製も並行して行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Automatic modelling of reaction systems using genetic algorithms and its application to chemical vapour deposition processes2005

    • 著者名/発表者名
      T.Takahashi, K.Funatsu, Y.Ema
    • 雑誌名

      Measurement Science & Technology 16

      ページ: 278-284

  • [雑誌論文] ソフトウェアエージェントを用いた成膜プロセスシミュレーション計算過程の自動モデル化に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      高橋崇宏, 荒川正幹, 船津公人, 江間義則
    • 雑誌名

      化学工学会第70年会 研究発表講演要旨集

      ページ: N107

  • [雑誌論文] 超微細加工を対象とした成膜形状計算の自動モデリングシステムの開発と応用2004

    • 著者名/発表者名
      高橋崇宏, 荒川正幹, 船津公人, 江間義則
    • 雑誌名

      第27回情報化学討論会 講演要旨集

      ページ: 117-118

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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