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2003 年度 実績報告書

地球環境を考慮したフライアッシュの有効利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15760611
研究機関九州大学

研究代表者

島田 英樹  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70253490)

キーワードフライアッシュセメント / 強度 / 流動性 / スレーキング / 鉱山への適用性
研究概要

本研究では,フライアッシュの利用拡大を目指して,フライアッシュセメントの適用例や諸性質について調査し,またフライアッシュセメントが適用可能と思われる二,三の想定例を採り上げ,その適用の有用性について検討した。本年度の研究では、以下のことが明らかになった。
1.フライアッシュセメント注入時の粘性および流動特性等を明確にするために,粘性試験,強度試験および土槽を用いた注入試験を行った結果,フライアッシュセメントは,ポルトランドセメントに比して,粘性,ブリージング性,流動性に優れていることが明らかになった。
2.強度に関しては,フライアッシュを混合することにより低下するが,要求される強度に応じてセメントにフライアッシュを混合すればフライアッシュセメントを有効利用できることが分かった。
3.充填後の温度上昇もフライアッシュセメントを用いることにより抑制できることも示した。
4.採掘空洞へのフライアッシュセメントの充填に効果があること、さらにスレーキング性岩石の処理材料やずり堆積場斜面の安定性確保へのライニング材料として、フライアッシュセメントの有効利用の妥当性について示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Shimada, T.Sasaoka, S.Kubota, K.Matsui, Y.Yoshida: "The Application of Flyash Cement in Mining Backfill Material"Proc.of 12th International Symposium on Mine Planning and Equipment Selection. 199-204 (2003)

  • [文献書誌] 島田英樹, 笹岡孝司, 久保田士郎, 松井紀久男: "フライアッシュセメントの充填材としての適用性"土木学会岩盤力学に関するシンポジウム講演論文集. 185-190 (2003)

  • [文献書誌] H.Shimada, I.A.Sadisun, M.Ichinose, Y.Yoshida, K.Matsui: "The Application of Flyash Cement as Lining Material for Slope Stability of Slake-prone Rocks"Proc.of the 4th International Conference on Computer Applications in the Minerals Industries. (CD-ROM). (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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