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2004 年度 実績報告書

線虫新規低分子非翻訳RNA分子種の同定と発現解析

研究課題

研究課題/領域番号 15770104
研究機関弘前大学

研究代表者

牛田 千里  弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (50250593)

キーワード低分子RNA / 非翻訳RNA / C / D snoRNAゲノム / H / ACA snoRNA / 線虫 / イントロン / 二次元電気泳動 / 発現制御
研究概要

(1)新規線虫低分子非翻訳RNA候補12種類の同定
mixed stageの線虫から調製した50nt以下のRNA画分を二次元電気泳動で分離して91個のスポットを得た.任意に選んだ20個のスポットからRNAを精製した後,cDNAを合成して,配列を解析した.この結果,12個のcDNA配列がゲノム上でタンパク質遺伝子のイントロンに相当する領域やコード領域の相補鎖に相当する領域,遺伝子間領域,反復配列に相当する領域に一致し,これらが線虫の新規低分子RNA由来であることを示唆した.
(2)CeR-9 RNAの発現解析
これまでに単離した新規低分子非翻訳RNAの発現時期と場所を調べるために線虫低分子RNAを対象としたin situハイブリダイゼーション実験の系を確立し,先に同定したCeR-9 RNAについて解析を行った.この結果,CeR-9 RNAは少なくとも幼生第1期から成虫にいたるまで,ほとんどの細胞で発現していること,細胞内では核小体に局在することが明らかになった.CeR-9 RNAは配列からH/ACA snoRNAであり,18S rRNAの513番目のウリジン塩基のシュードウリジル化をガイドする機能をもつことが示唆されていたが(Wachi, et al., 2004),今回の結果はこの可能性を支持する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation of eight novel Caenorhabditis elegans small RNAs2004

    • 著者名/発表者名
      M.Wachi, T.Ogawa, K.Yokoyama, Y.Hokii, M.Shimoyama, A.Muto, C.Ushida
    • 雑誌名

      Gene 335

      ページ: 47-56

  • [雑誌論文] 線虫の非翻訳RNA2004

    • 著者名/発表者名
      牛田 千里
    • 雑誌名

      細胞工学 23巻10号

      ページ: 1186-1192

  • [産業財産権] 低分子RNAの分析方法2005

    • 発明者名
      牛田 千里
    • 権利者名
      弘前大学学長
    • 産業財産権番号
      特許権
    • 出願年月日
      2005-01-07

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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