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2004 年度 実績報告書

植物の表皮細胞分化を制御するMYB遺伝子とbHLH遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15770152
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

和田 拓治  独立行政法人理化学研究所, 個体統合解析研究チーム, チームリーダー (50360673)

キーワードシロイヌナズナ / Myb / bHLH / トライコーム / 根毛 / 表皮細胞分化
研究概要

1.シロイヌナズナのbHLH遺伝子であるGL3、AtMYC1、EGL3遺伝子は、根毛細胞と葉の表皮細胞で発現しており、このうちのGL3、EGL3蛋白質が根毛細胞から非根毛細胞に移行していることを前年度に明らかにした。GFABRA2(GL2)::GUS遺伝子の発現はgl3突然変異体とegl3突然変異体でそれぞれ発現量が減少していた。また、別の表皮細胞分化因子であるWEREWOLF(WER,MYB蛋白質)蛋白質TRANSPARENT TESTA GRABRA1(TTG1,WD40蛋白質)蛋白質とGL3, EGL3蛋白質は酵母Two-hybridの系で相互作用することを確かめた。いままでの結果を考え合わせると、GL3蛋白質とEGL3蛋白質が根毛細胞から非根毛細胞に移行し、移行した先の細胞でTTG1,WERと蛋白質複合体を作り、GL2遺伝子の発現を正に制御し、非根毛細胞の分化を促進することが明らかとなった。現在、この結果は投稿準中である。
2、CAPRICE(CPC)遺伝子様のMyb遺伝子であるCPL1,CPL2,CPL3遺伝子の発現をin situ hybridization及びプロモーターGUS植物の解析によって調べたところ、CPL1遺伝子はトライコームと非根毛細胞でCPL2, CPL3遺伝子は気孔での発現が認められたことを前年度報告した。今年度はそれぞれの遺伝子のGFPの融合蛋白質のコンストラクトを作り、それぞれのプロモーターで発現させた。その結果、CPL1+GFPのみは非根毛細胞で局在していた。またCPL1+GFPも含めた3のGFP蛋白質は気孔に局在した。以上の結果から、以上の3つの蛋白質は気孔の分化に関与していると考えられる。これは新規の発見であり、投稿論文を準備している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The Arabidopsis WAVY GROWTH 2 protein modulates root bending in response to environmental stimuli2005

    • 著者名/発表者名
      Susumu Mochizuki
    • 雑誌名

      Plant Cell 17

      ページ: 537-547

  • [雑誌論文] The HALTED ROOT (HLR) gene encoding the 26S proteasome subunit RPT2a is essential for the maintenance of Arabidopsis meristems.2004

    • 著者名/発表者名
      Minako Ueda
    • 雑誌名

      Development 131

      ページ: 2101-2111

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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