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2003 年度 実績報告書

サツマイモ野生種の胞子体型自家不和合性における新規認識機構の分子的解明

研究課題

研究課題/領域番号 15780003
研究機関三重大学

研究代表者

土屋 亨  三重大学, 生命科学研究支援センター, 助教授 (30293806)

キーワード胞子体型自家不和合性 / サツマイモ野生種 / ゲノム解析 / 発現解析 / S遺伝子座
研究概要

本年度は、サツマイモ野生種の自家不和合牲遺伝子座(S遺伝子座)の単離ならびにS遺伝子座に座乗する各遺伝子の発現動態の解析を行った。
サツマイモ野生種のS遺伝子座の単離はBACライブラリーのスクリーニングにより行われた。この領域の塩基配列の決定はショットガンシークエンスにより進められてきたが、当該遺伝子座が単純反復配刻(SSR)に富むことやGCクラスターに富むことなどにより、単一のコンティグを構築するには至らなかった。これらコンティグ間の7箇所のギャップ部分の塩基配列を決定するために、プライマーウォーク、ギャップ部分のPCR増幅、デリーションクローンの作製などを試みたが、前記の塩基配列の特徴が原因で現段階では全てのギャップ部分の塩基配列を決定するには至っていない。
また、遺伝子推定プログラムにより、S遺伝子座上には43個のORFが存在していることが明らかになっている。ショットガンクローンをブロットしたメンブランに対し生殖器官のmRNAに由来するプローブをハイブリダイズして、各ORFに相当する領域の発現動態を調査するとともにノーザン分析で確認した。その結果、葯で特異的に発現すると思われる7遺伝子領域、柱頭で特異的に発現すると思われる5遺伝子領域が見いだされた。
今後、S遺伝子座の完全長塩基配列を決定すると共に、見いだされた生殖器官特異的に発現する遺伝子領域の詳細な発現動態の解析をin situ分析、northern分析により行う予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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