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2005 年度 実績報告書

食用ハス(レンコン)における肥大茎形成制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15780027
研究機関九州大学

研究代表者

尾崎 行生  九州大学, 大学院農学研究院, 助手 (60253514)

キーワード食用ハス / 肥大茎形成 / 休眠 / 日長 / 光中断 / ジベレリン / フィトクロム
研究概要

食用ハス(レンコン)の促成栽培を安定化させるとともに,ハスにおける休眠の意義について明らかにすることを最終的な目的として,実生を用いたコンパクトな実験系を利用した食用ハスの肥大茎形成の要因,特に日長反応性の解明と植物ホルモンによる影響について検討した.
前年度までの実験で,地下茎の肥大は短日によって誘導され,その限界日長は12〜13時間の範囲にあること,短日条件下における光中断処理について,青,緑,遠赤色光による光中断では,地下茎が肥大するが,白,黄,赤色光で光中断を行うと,地下茎が肥大せずに伸長することを明らかにした.本年度は,短日下における補光処理の光質が地下茎の生育に及ぼす影響について調査した.その結果,地下茎の肥大/伸長反応は光中断と同様の光質に影響を受けていることが分かった.次に,短日条件における光中断(赤色光)の時間帯が生育に及ぼす影響について調べたところ,暗黒処理開始8〜10時間後が最も光中断の反応性が高く,その時間帯から離れるにつれて,反応性が低くなることが分かった.さらに,長日条件下において外与のABAを処理した結果,対照区では地下茎が肥大せずに伸長したのに対し,ABA処理区では,地下茎が肥大した.
前年度までの結果と本年度の結果を総括すると,食用ハスの地下茎は短日下で肥大,長日下で伸長するが,この地下茎の反応は日長をフィトクロムで感受し,それによって植物ホルモン(ジベレリンとABA)量が制御され,形態を変化させている現象であると考えられた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Short photoperiod induces dormancy in lotus (Nelumbo nucifera)2006

    • 著者名/発表者名
      Masuda, Jun-Ichiro et al.
    • 雑誌名

      Annals of Botany 97・1

      ページ: 39-45

  • [雑誌論文] アブシジン酸(ABA)処理が食用ハスの肥大茎形成に及ぼす影響2005

    • 著者名/発表者名
      増田順一郎ほか
    • 雑誌名

      園芸学会雑誌 74巻・別冊1

      ページ: 139

  • [雑誌論文] 食用ハスの肥大茎形成へのフィトクロムの関与2005

    • 著者名/発表者名
      増田順一郎ほか
    • 雑誌名

      園芸学会雑誌 75巻・別冊1(印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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