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2004 年度 実績報告書

細菌のECFδ因子-アンチδ蛋白質による環境応答機構の網羅的な解析

研究課題

研究課題/領域番号 15780051
研究機関埼玉大学

研究代表者

朝井 計  埼玉大学, 理学部, 助教授 (70283934)

キーワード枯草菌 / シグマ因子 / 環境応答 / マイクロアレイ
研究概要

1)各ECFσ因子の活性が誘導される条件を詳細に検索した。例えば熱、低温、高塩濃度、酸化剤等の外界ストレスといっても細胞にどのような形の細胞外信号として認識されるのかは不明な点が多い。従ってそれらストレスにより、実際に細胞内外でどのようなことが起こり、それが各ECFσ因子の制御機構にどう集約されていくのか解析した。各ECFσ遺伝子の転写には、栄養増殖期末期から定常期初期において顕著に発現誘導が見られるものがあった。また、この発現誘導はNa^+/H^+antiporter geneの変異により影響を受けた。
また、解析の初発段階として、トランスポゾン変異法等による遺伝学的な手法を用いて、各ECFσ因子の制御機構(アンチσ蛋白質を含んだ機構)を制御する因子を同定、解析を行った。現在、その挿入変異により、ECFσ遺伝子の活性に影響を与える遺伝子を幾つか新たに見つけ、詳細なる解析を行っている。
現在アンチσ蛋白質や関連制御因子に関して、部位特異的変異・欠失変異などの導入、キメラ蛋白質の作製による特異性の変化を観察し機能ドメイン構造等、分子機構を解析する準備を行っている。
2)蛍光蛋白質やエピトープタグをアンチσ蛋白質や関連制御因子に付加し、細胞学的、生化学的にそれらの蛋白質を解析する。具体的には蛍光観察や免疫蛍光法を用いて、蛍光顕微鏡下で細胞内での動態を観察することや、エピトープタグを利用し蛋白質を精製し、細胞分画やin vitro実験等に用いる。また、エピトープ特異的な抗体を用いてウエスタンブロット法により検出可能である。その為の株構築を終了し、現在解析中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Altered gene expression in the transition phase by disruption of a Na^+/H^+ antiporter gene (shaA) in Bacillus subtilis.2004

    • 著者名/発表者名
      Kosono Saori
    • 雑誌名

      FEMS Microbiol.Lett. 232(1)

      ページ: 93-99

  • [雑誌論文] Identification of the nonA and nonB loci of Bacillus subtilis Marburg permitting the growh of SP10 phage.2004

    • 著者名/発表者名
      Matsuoka Satoshi
    • 雑誌名

      Gene Genet Syst. 79(6)

      ページ: 311-317

  • [雑誌論文] Enhancement of Glutamine Utilization in Bacillus subtilis through the Glnk-GlnL Two-Component Regulatory System

    • 著者名/発表者名
      Satomura Takenori
    • 雑誌名

      J Bacteriol. (発表予定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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