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2005 年度 実績報告書

梅物の防御反応を誘導するペプチドのコンビナトリアル化学の手法による探索

研究課題

研究課題/領域番号 15780087
研究機関京都大学

研究代表者

宮下 正弘  京都大学, 農学研究科, 助手 (80324664)

キーワードペプチド / コンビナトリアルケミストリー / 植物防御反応 / 過酸化水素 / スクリーニング
研究概要

昨年度までの研究において、コンビケム手法によって作製したペプチドライブラリから植物の防御反応を誘導するペプチドを効率的に探索することを目的とした、ハイスループットスクリーニング法を構築した。今年度は、新規活性ペプチドの探索を目的として、すべてランダムなアミノ酸配列を有するライブラリを作成し、スクリーニングを行なった。ライブラリの配列に含まれるアミノ酸がすべてランダム化された場合、そこに含まれるペプチドの種類は膨大なものとなる。そこで、まず4残基のランダムペプチドライブラリを作成し,スクリーニングに供した。このライブラリは、含まれる配列をすべて合成し、スクリーニングに供することができる残基数である。スクリーニングの結果、この4残基ライブラリからは、活性ペプチドは見出されなかった。その理由として、このライブラリに含まれるペプチドは短く直鎖状であるため構造が固定化されていないことが考えられた。そこで、両末端にCys残基を導入し環状化させることにより構造を固定化したライブラリを作製し、スクリーニングに供したが、このライブラリからも活性ペプチドは見出すことができなかった。これらの結果から、残基数の少なさが大きな要因であると考え、6残基の直鎖ペプチドライブラリを作製した。この場合、すべての配列の組み合わせからなる理論上のペプチドの種類すべてを網羅することは不可能であり、今回はその1%相当(約47万種類)をスクリーニングに供した。その結果、数種のペプチドがスクリーニングにおいて陽性反応を示した。しかしながら、本方法ではペプチドの配列決定を活性検出後に行なうが、これらのペプチドはいずれも構造決定に至らなかった。これらのペプチドは合成途中に副反応により修飾された可能性もあり、エドマン分解以外の方法で配列決定を行なうことが必要であると思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a Cell-Based Assay for the Screening of Novel Plant Activators from Combinatorial Peptide Libraries2005

    • 著者名/発表者名
      Yukari Otake, Masahiro Miyashita, Masashi Oda, Hisashi Miyagawa
    • 雑誌名

      Peptide Science 2004

      ページ: 209-210

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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