1.国内各産地における加工原料米の需給関係を規定する諸要因についての実態調査および資料収集を行った。 今年度の具体的調査地は以下の通りである。 1)産地動向ならびに原料米供給動向 ・新潟県 小国町・越路町を中心とした酒造用米・モチ米の生産動向および産地出荷動向・JAの対応 新潟市を中心とした格落ち加工用米の出荷動向 西蒲原地域を中心とした味噌用・黒酢用米の契約栽培 ・滋賀県 不耕米を中心とした付加価値型酒造用米の生産出荷動向 彦根地域を中心とした大手米菓業者・大手酒造業者との契約栽培 ・福岡県 糸島地域を中心としたモチ米・山田錦の販売対応 朝倉地域を中心とした低価格酒造用米の生産出荷対応 ・群馬県 大手米穀粉業者との契約栽培による米パン製品開発動向 2)加工産業ならびに原料米需要動向 ・新潟県 大手および中小酒造業者・酒造組合 中小味噌業者・味噌加工組合 中小米穀粉業者 大手米菓業者 ・滋賀県 大手酒造業者・酒造組合 中規模米菓業者 ・福岡県 大手米菓業者・焼酎製造業者 ・群馬県 大手米穀粉業者 3)政策動向 農林水産省での資料収集および佐伯尚美氏との情報交換を行った 2.研究成果を日本農業市場学会2004年度大会個別報告にて、「ミニマムアクセス下における加工用米供給枠組みと米加工産業の原料米ニーズ-米菓・米穀粉・味噌産業を中心に」のタイトルで報告した。
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