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2004 年度 実績報告書

菌根菌の活用による重金属汚染土壌のファイトレメディエーション技術の高度化

研究課題

研究課題/領域番号 15780210
研究機関独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構

研究代表者

大友 量  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 畜産草地研究所・草地生産部, 主任研究官 (80355081)

キーワード菌根菌 / カドミウム / ファイトレメディエーション / ICP-MS
研究概要

カドミウム(Cd)の人工汚染倍土(Cdとして2pp)で栽培した植物(ミヤコグサおよびペレニアルライグラスを使用)について、本研究室で所蔵している菌根菌標準株(Gigaspora margaritaおよびGlomus intraradices)接種の有無が宿主のCd吸収に及ぼす影響について検討した。予備試験では菌根菌によるCd吸収促進が認められたものの、本試験でその結果を再現することは出来なかった。接種区においてCd吸収総量の増加が認められたが、この効果はリン酸施肥によって代替可能であったため、菌根菌を経由した吸収促進(直級効果)ではなく菌根菌による成長促進がもたらす二次的効果であると考えられた.Cd汚染フィールドからCd汚染環境に馴化した菌根菌を分離することを目的として2カ所の汚染フィールドの植生調査を行ったところ、土壌Cd濃度の高いフィールドに生育する植物の根に菌根菌の感染を認めた。そこで、冬季にこれらのフィールドの土壌を採取し、菌根菌胞子密度の測定と同時に胞子の分離を行った。現在分離菌株のCd吸収促進能を測定するための栽培試験を行っている。また実験室株のCd環境への馴化試験を継続中である。Gi.margaritaまたはGl.intraradicesを接種したCd汚染土壌(Cdとして5ppm)でミヤコグサおよびペレニアルライグラスを栽培した。10週間の栽培の後、土壌から回収した胞子または感染根を接種源として再度植物の栽培を行う、という操作を繰り返し実施している。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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