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2004 年度 実績報告書

神経伝達物質開口放出におけるtomosynの調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15780216
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

初沢 清隆  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20256655)

キーワードSNARE / 開口放出 / 膜融合 / syntaxin
研究概要

神経伝達物質やホルモンなどの開口放出(exocytosis)は、それらを含む小胞が細胞膜と融合(fusion)することで達成される。近年、融合装置の基本コンポーネント(SNAREタンパク質;小胞側のsynaptobrevinと細胞膜側のsyntaxinとSNAP-25)が明らかになった。
tomosynは、syntaxin結合タンパク質として同定されたSNARE複合体の形成を調節する因子の1つで、私たちの研究から、Ca^<2+>やジアシルグリセロールによって細胞膜への結合が調節されていると考えられた。そこで、tomosynを直接制御する因子を明らかにするために全長tomosynをbaitにし、酵母two-hybrid法を用いてスクリーニングを行った。ヒト脳cDNAライブラリーから、一次スクリーニングで複数のクローンを得た。そのうち二次スクリーニングで比較的強い結合活性を示したものは、カルシウム結合蛋白質として報告のあったsorcinをコードするサイズの異なるクローンが3つ、機能のわかっていないKIAA0737が1クローンだった。これらをtomosynと異なったタグを付加させて培養細胞で共発現し、免疫沈降実験により細胞内での結合を調べたところ、この系では特異的な相互作用は検出できなかった。しかし、sorcinがtomosynとCa^<2+>シグナルを結ぶ因子である可能性が考えられるため、現在クロスリンク試薬を用いた細胞内の相互作用の解析、および全長sorcinをGSTとの融合蛋白質として精製しin vitroでの結合実験を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Tomosynによる開口放出の調節機構(Regulatory mechanism of SNARE-mediated exocytosis by tomosyn)2004

    • 著者名/発表者名
      初沢清隆(Kiyotaka Hatsuzawa)
    • 雑誌名

      生化学 76(9)

      ページ: 1206-1210

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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