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2003 年度 実績報告書

新規光学活性サマリウム錯体の開発および触媒的不斉官能基変換反応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15790019
研究機関星薬科大学

研究代表者

水谷 尋丈  星薬科大学, 薬学部, 助手 (60308012)

キーワードサマリウム錯体 / キラル配位子 / シクロペンタジエニル / パラジウム触媒 / 鈴木クロスカップリング反応
研究概要

新規光学活性サマリウム錯体の創製を自的とし、新規キラル配位子の分子設計ならびにその合成を検討した。ランタノイドの配位子として一般的に用いられているシクロペンタジエニルの類縁体となる1-(inden-3-yl)-2-methoxynaphthaleneおよび1-(inden-3-yl)-2-methoxymethylnapthaleneは、それぞれ軸不斉を有する化合物であり、そのindenyl基をサマリウム金属に配位させることにより光学活性なサマリウム錯体が得られるものと考えられる。そこでまずラセミ体合成を行ない、さらに分子内に有するヘテロ原子を足掛かりとした光学分割法による光学活性化合物の合成を計画した。2位にmethoxy基またはmethoxymethyl基を有する1-bromo-naphthalene誘導体ならびにindeneとのパラジウム触媒によるHeck反応、あるいはindenyllithiumと1-(phenylsulfinyl)naphthalene誘導体との反応などによる合成を試みたが、満足のいく結果は得られなかった。そこでboromonaphthaleneから容易に調整可能なボロン酸誘導体とindenyltriflateとのパラジウム触媒による鈴木クロスカップリング反応を行なったところ、反応は首尾よく進行し80%以上の収率でそれぞれ対応するラセミ化合物を得ることに成功した。
今後、これらラセミ化合物をジアステレオ異性体へと誘導したのちに光学分割し、サマリウム金属への配位、さらには得られたキラルサマリウム錯体を用いた不斉反応への応用を検討する予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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