ニトロカテコールアミン類が市販されていないことから、はじめに、カテコールアミン(ノルエピネフリン、エピネフリン及びドーパミン)と亜硝酸ナトリウムの反応によりニトロカテコールアミン類(ニトロノルエピネフリン、ニトロエピネフリン及びニトロドーパミン)の合成を行い、HPLC-UV検出、NMR及びMSを用いて純度の確認を行った。続いて、ニトロカテコールアミン類の高感度分析を行うための条件検討を行った。ニトロカテコールアミンはポストカラムにおいてエチレンジアミンと蛍光誘導体化を行い蛍光誘導体に導き、その蛍光誘導体を過シュウ酸エステル化学発光検出法により検出することを考えている。ODSカラムにおけるカテコールアミンとニトロカテコールアミンの計6種化合物の分離を検討し、オンラインにおける蛍光誘導体化条件の最適化を行った。その結果、100℃、コイル長20mにおいて最も高いピーク高さが得られた。
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