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2003 年度 実績報告書

長鎖細胞外領域を有する新規Secretin様受容体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15790145
研究機関東京大学

研究代表者

森口 徹生  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (40323571)

キーワードGタンパク質共役型受容体 / タンパク質切断 / proprotein convertase
研究概要

Gタンパク質共役型受容体(以下GPCRと略す)は、進化的に保存された膨大な数からなる大きなファミリーを形成している。それらはホルモンや生理活性分子の受容体として機能し、癌をはじめとした種々の疾患の原因遺伝子である例も知られている。また、今日市販されている医薬品の中にはGPCRの作動薬や拮抗薬が数多くあり、現在使われている医薬品の50%近くがGPCRをターゲットにしている。我々は、膜貫通領域の構造上family Bに属し細胞外領域が長いGPCRが、その遺伝子の長さと複雑なエキソン・イントロン構造のためにまだほとんど機能解析が進んでいないことに着目した。そこで、ヒトゲノム情報をもとに新規GPCRをコードする領域を同定し、ヒトおよびマウスのcDNAクローニングを行い、DREGと命名した。RT-PCR法およびホールマウントin situハイブリダイザーション法により、DREGは成体においては肺で高い発現が見られること、さらにマウスの初期胚において発現が高いことを明らかにした。また、DREGはプロセシング(タンパク質切断)を受けることが予想される配列を有しており、このことをDREGのアミノ酸置換変異体あるいはヒトIgGのFc領域とのキメラタンパク質を作製し明らかにした。さらに別の部位でプロセシングを受けることを見いだし、この切断にはproprotein convertaseファミリーが関与していることを明らかにした。現在、生体内での機能を明らかにするためにノックアウトマウスの作製を行い、解析を続けている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 西村 真樹: "Activation of p38 kinase in the gerbil hippocampus showing ischemic tolerance."J.Cereb.Blood. Flow Metab.. 23・9. 1052-1059 (2003)

  • [文献書誌] 森口 徹生: "Developmentally Regulated G protein-coupled receptor containing two conserved Proteolytic cleavage sites."Genes Cells. (In press). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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