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2003 年度 実績報告書

ヌーナン症候群の遺伝子解析とその成因についての分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15790172
研究機関東北大学

研究代表者

青木 洋子  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80332500)

キーワードチロシンホスファターゼ / Ras / MAPK / シグナル伝達 / ヌーナン症候群 / 白血病 / PTPN11 / SHP-2
研究概要

1.日本人28人のヌーナン症候群と小児白血病39例でPTPN11遺伝子解析を行った。ヌーナン症候群では13人に1つの新しい変異と8種類の既知の変異が、小児白血病ではJuvenile myelomonocytic leukemia1例,myelodysplastic syndrome1例、急性骨髄性白血病1例に2種類の変異がみつかった。
2.ヌーナン症候群で同定した9つの変異と野生型SHP-2にTagをつけCOS7細胞で発現し、免疫複合体にてホスファターゼ活性を測定した。この結果、野生型を1とした場合、8つの変異では2-12倍と有意な活性上昇を示した。しかしC-SH2ドメインに存在するE139D変異は正常の80%の活性で活性の違いに有意差は認められなかった。E139D変異は他の民族のヌーナン症候群でも同定されており、また日本人正常人75人に認められなかったため病因変異である可能性が高い。以上の結果からヌーナン症候群の変異蛋白のほとんどは非刺激時にホスファターゼ活性上昇を示すが上昇を認めない変異もあり、ホスファターゼ活性上昇以外の発症メカニズムも示唆された。
3.293細胞にヌーナン症候群で同定された変異を導入し、EGF,FGF刺激下でRAS/MAPKの活性について検討した。MAPKやその下流の転写因子の活性は低下しており、免疫沈降でのホスファターゼ活性上昇が必ずしもMAPKの上昇につながらないことがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kondoh T, et al.: "Noonan syndrome with leukaemoid reaction and overproduction of catecholamines: a case report."Eur J Pediatr. 162(7-8). 548-549 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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