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2003 年度 実績報告書

EBウイルス関連腫瘍における細胞障害性T細胞の認識抗原の病理組織学的同定

研究課題

研究課題/領域番号 15790178
研究機関名古屋大学

研究代表者

山下 依子  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90303643)

キーワードEBウイルス / T細胞性腫瘍 / テトラマー / single cell PCR
研究概要

I.検体の収集、MHC class IとEBERsのスクリーニング
33例のEBウイルス関連腫瘍が疑われる検体を収集した。そのなかで凍結ブロックが入手可能であった24例について、RT-PCRでHLA-A領域に対応するMHC class I遺伝子をクローニングしsequenceを決定した。そのうちA24であった症例は11例であった。組織型の内訳は胃癌3例、ホジキン病1例、nasal lymphoma2例、T細胞性リンパ腫2例、B細胞性リンパ腫3例であった。EBER in situ hybridization法では全例EBウイルス陽性であった。
II.A24テトラマーの作成および入手
EBウイルスtype II latencyの際に発現する遺伝子のうち、既に知られているLMP2,EBNA3A,3Bの3つの蛋白のなかの4種類のペプチド(エピトープ)を用いて、日本人に多いMHC class I分子であるHLA-A24拘束性のテトラマーを作成あるいは入手した。β2ミクログロブリンとMHC A24の複合蛋白をpet28Aなとの蛋白発現ベクターに組み込んで大腸菌で強制発現させた。これを精製し、合成ペプチドおよび標識物(ストレプトアビジンやFITC, PEなど)とともに重合させた。
III.EBウイルス特異的細胞障害性T細胞クローンの樹立
Bリンパ球を抗原呈示細胞として用いて抗原特異的細胞障害性T細胞を増やし、限界希釈によってクローニングし、継代培養した。作成したテトラマーで染色し、フローサイトメトリーで確認した。
IV.Single cell PCR
IIIで作成したCTLクローンのTCR遺伝子の塩基配列を調べた。IのEBウイルス関連腫瘍のなかに含まれた2例のCD8陽性細胞障害性T細胞由来のT細胞性腫瘍についてTCR遺伝子の再構成を調べるためsingle cell PCR法を行い、再構成バンドを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Chikatsu N, Kojima H, Suzukawa K, Shinagawa A, Nagasawa T, Ozawa H, Yamashita Y, Mori N.: "ALK+, CD30-, CD20- large B-cell lymphoma containing anaplastic lymphoma kinase (ALK) fused to clathrin heavy chain gene (CLTC)."Modern Pathology. 16(8). 828-832 (2003)

  • [文献書誌] Iwamizu-Watanabe S, Yamashita Y, Yatabe Y, Nakamura S, Mori N.: "Frequent expression of CD30 antigen in the primary gastric non-B, non-Hodgkin lymphomas."Pathology International. (In press).

  • [文献書誌] Mori N, Murakami Y, Shimada S, Iwamizu-Watanabe S, Yamashita Y, Hasegawa Y, Kojima H, Nagasawa T.: "TIA-1 expression in hairy cell leukemia."Modern Pathology. (In press).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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