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2004 年度 実績報告書

破骨細胞の分化特異的に発現が誘導される遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15790203
研究機関佐賀大学

研究代表者

菖蒲池 健夫  佐賀大学, 医学部, 助手 (70336113)

キーワード破骨細胞 / 分化 / 発現解析 / 転写制御 / シグナル伝達 / クローニング
研究概要

前年度までに同定した、破骨細胞分化特異的に発現が誘導される、6個の遺伝子(OSE1〜6)について解析を行った。まず、OSE遺伝子の、カテプシンKおよびNFATc1の発現に対する影響を調べるために、これらのプロモーター解析を行った。各々のプロモーター領域について様々な長さのゲノムDNA断片をクローニングし、レポーターアッセイにより、それぞれ転写活性を有するゲノム領域を同定した。次に、コード領域が不明であったOSE6について、RT-PCRによりcDNAをクローニングし、約7kbのコード領域を同定した。データベース検索の結果、OSE6遺伝子は転写産物全長が12kb以上と見積もられる、マウスの新規遺伝子であることがわかった。OSE6遺伝子産物の予想アミノ酸配列から、OSE6は細胞運動の際のシグナル伝達に関わる分子であることが示唆された。OSE6のコード領域を発現ベクターに組込み、ヌクレオフェクションによりRAW-D細胞に導入したところ、RANKL依存的な破骨細胞分化が促進された。また、OSE6の導入により、カテプシンKプロモーターが活性化された。このことから、OSE6は前駆細胞が融合する際の細胞運動を促進することで破骨細胞分化を促進すると考えられた。一方、転写制御因子であると予想されるOSE1についても同様の解析を行ったところ、OSE1もRANKLに依存した破骨細胞分化を促進することがわかった。また、OSE1はNFATc1のプロモーター活性を上昇させた。これらの結果から、転写因子であると予想されるOSE1はNFATc1の発現誘導を介して破骨細胞分化を促進していることが示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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